起案者が支援金を100%受け取るクラウドファンディング「CAMPFIRE for Social Good」がスタート

株式会社CAMPFIREは、社会課題の現場で活動する団体が手数料0円で利用できるクラウドファンディング「CAMPFIRE for Social Good」を立ち上げたと発表した。

■背景

クラウドファンディングの活用はこの10年で大きく広がり、モノやサービスなどのわかりやすい対価を求めない、応援や共感などさまざまな想いがお金とともにめぐるようになったという。一方で、多様な社会課題に取り組む非営利団体等への寄付は、国際的に見ると日本は少なく、寄付で支える文化をより広く醸成し、公助の仕組みに加えて共助も豊かにしていく必要があると考えているとのことだ。同社は、2016年に地域や社会の課題に取り組む人のクラウドファンディング「GoodMorning」を立ち上げ、社会問題と向き合うプロジェクトを5,000件以上サポートしてきた。「GoodMorning」では、クラウドファンディング実施時に発生する手数料を抑えることでより多くの支援を団体に届けてきた。コロナ禍を経て、社会課題はより先鋭化・複雑化しており、まだ広く認知されていない課題や制度のはざまに陥いる課題への対応において、非営利団体も大きな役割を担っている。同社は支援を必要としている団体がよりクラウドファンディングを使いやすい仕組みを模索し続け「GoodMorning」として追求してきた「誰の痛みも無視されない社会に」というビジョンを継承し、新たなサービス体系で「CAMPFIRE for Social Good」を立ち上げたとのことだ。
出典元:プレスリリース

■仕組みと特徴

出典元:プレスリリース
一般的にクラウドファンディングは集まった支援金額から手数料(掲載手数料と決済手数料)が差し引かれるが、「CAMPFIRE for Social Good」では手数料を支援者とCAMPFIREが全額負担し、プロジェクトオーナーは手数料を差し引かれることなく、支援金額を100%受け取ることができる。また、負担ゼロで専属スタッフによるサポートがつき、クラウドファンディング成功に向けて伴走支援をする。

・「CAMPFIRE for Social Good」利用基準
対象の団体:非営利で活動している団体
国内に法人格を持たない国際NGOの日本支部や上記に準ずる活動実績のある非営利の任意団体や個人も対象となる。
対象プロジェクト:社会課題の解決を主目的とするプロジェクト
LGBTQの権利、教育を受ける権利の保障など基本的人権を尊重し、あらゆる差別や暴力に対する活動
生活困窮者支援、障害、こども、医療・福祉など個人の属性や状態を理由に、困難な状況に置かれている人々を支援する活動
気候危機、ごみ問題、生物多様性など環境問題や動植物保護に対する活動
自然災害、紛争など復旧・復興を行う活動
政治参加、ジャーナリズム、文化財の保全など民主主義のもと市民社会を豊かにする活動や上記を行う団体を支える活動
対象とする利用目的:活動費用を集めるためのクラウドファンディング
リターンの内容は設定価格の3割以内とし、物販を目的としたクラウドファンディングは対象外となる。

Article Tags

Special Features

連載特集
See More