「位置情報サービスのカオスマップ 2023年版」が公開

一般社団法人LBMA Japanは、日本国内における位置情報サービスを展開する企業を中心としたカオスマップの2023年版を作成し公開したと発表した。

2023年版カオスマップからみるトレンドは以下の通り。
・ロケーションAIの実用化によるユースケースの拡大
ChatGPTに代表される生成AIが特別なスキルが無くても利用できるようになり、その分析に有効なデータとして位置情報の着目度が上がった。また、生成AIに限らない位置情報を活用したAI研究も進み、人流予測、可視化、シミュレーション、精度やセキュリティ向上など、位置情報を活用したあらゆる面でAIの活用が広がっている。

・観光データ需要の急増とインバウンド復活
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行され、国内の観光需要が高まった。また水際対策での検査・証明書提出の解除や円安により外国人観光客(インバウンド)が復活したことも相まって、観光客の回遊状況把握、混雑回避、集客を目的とした位置情報活用が進んでいる。

・オルタナティブデータにおける位置情報利用の本格化
公的統計等のトラディショナルデータに対し、技術の進歩により民間企業が提供できるデータの幅や質が大幅に高まり、位置情報、決済情報、TV視聴データ、店舗情報、天候データ、SNSデータ等のデータプロバイダが増えた。特に位置情報と他データの組み合わせにより、企業の売上予想、金融機関における株価予測等への応用範囲が大きく広がった。

・スマートシティでGXが必須要件に
GX(Green Transformation)は脱炭素社会を目指す取り組みを通じて経済社会システムを変革させ持続可能な成長を目指す取り組みを指すが、2022年12月に内閣官房が提示した「GX実現に向けた基本方針(案)」により各社の取り組みが進んだ。

・モビリティ分野における利用用途の多様化
マイクロモビリティサービスの発展や自動運転サービスの実験が進んでおり、モビリティ分野は今後大きな発展が見込まれている。その根幹データとしての位置情報は重要性を増しており、リアルタイム・高精度であることが求められている。
出典元:プレスリリース

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