NVIDIAとレノボ、企業の迅速な生成AI導入を支援するハイブリッドAIソリューションを発表

レノボとNVIDIAjは、すべての企業に生成AIの能力を提供するという共通のビジョンの実現に向け、最新のハイブリッド・ソリューションとエンジニアリング・コラボレーションによる両社のパートナーシップ拡大を発表した。

NVIDIAとの緊密なコラボレーションを通じ、レノボが提供する完全統合型システムは、エッジからクラウドまで、データが生成されるすべての環境にAIベースのコンピューティングを搭載する。これにより、企業はカスタムメイドの生成AIアプリケーションを容易に導入でき、あらゆる業界でイノベーションとトランスフォーメーションを推進することができるという。新登場のLenovo AI Professional Services Practiceを通じて、企業は本ソリューションを活用し、ハイブリッドクラウドのアプローチを採用することができる。具体的には、NVIDIA AI Foundationsクラウドサービスを用いてカスタムAIモデルを構築した後、生成AI向けに設計されたNVIDIAの最新版ハードウェアとソフトウェアを搭載したレノボのオンプレミス・システムで実行が可能だ。

レノボのNVIDIA搭載システムは、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアの実行用に最適化されており、セキュリティとサポートが確保され、安定したAIの活用を実現する。NVIDIA AI Enterpriseに採用されているNVIDIA NeMoフレームワークにより、NVIDIA AI Foundationsで利用可能なエンタープライズグレードの大規模言語モデルをカスタマイズできる。また、最新の取得拡張生成(RAG)技術と微調整手法を用いることで、企業は、自社独自のビジネスデータを利用し、本番向けに最適化された、レノボのハイブリッドAIソリューションで動作する生成AIアプリケーションを構築できる。

両社のパートナーシップ拡大の柱となるのは、Lenovo ThinkSystem SR675 V3サーバーとThinkStation PXワークステーションであり、これらの製品は、NVIDIA AI Enterpriseを実行する本番AI向けに最適化されている。ThinkSystem SR675V3は、NVIDIA L40S GPU、NVIDIA BlueField-3 DPU、NVIDIA Spectrum-Xネットワーキングで構成される。ThinkStation PXは、システム内で最大4個のNVIDIA RTX6000 Ada GPUを使用可能で、より強力なAI機能とデータセンター・パフォーマンスをデスクトップ環境にもたらすとのことだ。

さらに、レノボとNVIDIAは今後、柔軟なNVIDIA MGXモジュール式リファレンス設計に基づく次世代システムを開発することで、どれほど高負荷な生成AIワークロードにも対応する、堅牢かつセキュアなソリューションを幅広く提供する。そして、OpenUSDアプリケーションの接続・開発用プラットフォームのNVIDIA Omniverseにより、没入型シミュレーションと認知的決定の大規模な導入を支援する。

レノボのソリューションは、最近発表されたVMware Private AI Foundation with NVIDIAにも対応し、数十万社のVMwareの顧客企業が生成AIをより効率的に採用できるようになる。

最新のLenovo AI Professional Services Practiceと、従量課金モデルのレノボのTruScale aaSを通じて、両社は企業が自信を持って容易にAIを導入し、AI主導型のトランスフォーメーションに着手できるよう支援するとのことだ。

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