チェック・ポイント、生成AIの活用に関する独自調査結果を公開
2024/6/10
回答者の89%が課題とするサイバーセキュリティのスキルギャップ解消に生成AIが重要な役割
Contents
■生成AIとサイバーセキュリティに関する調査結果
■セキュリティの有効性を大きく損なうスキルギャップ
[1] 2024年、チェック・ポイントがVanson Bourneに委託した調査
■ITおよびセキュリティの専門家のうち、実に89%が大幅なスキルギャップを報告。 革新的ソリューションの喫緊の必要性を裏付ける
■生成AIの登場
■生成AIのメリットと導入
世界中のあらゆる地域の回答者が、生成AIがユーザーの行動および異常について、より深い理解を提供してくれると回答している。しかし、他の地域に比べヨーロッパ地域の回答者は、AIが脅威の防止と検知の強化、セキュリティ運用とリソース配分の合理化、チームの人手による作業の削減といった効率性の向上につながるかどうかについて、肯定的な回答の度合いが低いことが示されている。一方APAC地域では、世界3地域の中で最も高い割合となる50%近くの専門家が、生成AIによってセキュリティ運用とリソース配分が合理化されたと回答した。
■スキルギャップにおけるパラドックスと生成AI
■業界別のインサイト
本調査の「生成AIとAI/MLディープラーニングについて考慮した場合、以下の記述にどの程度同意、または不同意ですか?」という質問に対し、回答者の大多数は、AIツールは業務効率の改善、インシデント対応率の向上、組織内のスキルギャップの解消に役立つという点で同意している。
その他の結果は、以下の通りだ。
・生成AIは、セキュリティチームの人手による作業を大幅に削減した/できる:ヘルスケア業界(32%減)
・AI/MLディープラーニングは、インシデント対応の効率を大幅に向上させた/させることができる:エネルギー、石油/ガス、公益事業(36%増)
・生成AIは、脅威の捕捉率を大幅に向上させた/させることができる:金融/銀行/投資業界(35%増)
・AL/MLディープラーニングは、組織におけるサイバーセキュリティのスキルギャップを大幅な解消に役立っている/役立ち得る(サイバーセキュリティ業務におけるスキルギャップを経験したことが「ある」とした回答者への質問):金融/銀行/投資業界(28%が改善)
■投資と実装: 今後の展望
組織の90%は生成AIツールへの投資の優先度を高めている
■結論:生成AIの変革を乗り越える
生成AIが統合されたセキュリティ環境を実現する行程で、セキュリティリーダーには成果および課題の両方がもたらされると見られる。しかし明らかなのは、サイバーセキュリティプロバイダーがより高度なインテリジェンスを取り入れることにより、生成AIが組織の変革に役立つという点だ。戦略的な先見性のもとで生成AIを受容することで、より安全でレジリエントなデジタルの未来を切り開くことが可能になる。