モノグサ株式会社は、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」が、株式会社コーセーのハイプレステージブランド『コスメデコルテ』を扱うビューティコンサルタントの美容専門知識の記憶定着に2024年6月末より本格導入が決定した。
■DECORTÉ事業部におけるMonoxer導入背景
モノグサが提供するMonoxerは、あらゆる知識を確実かつ最小限の負荷で身につけることができる“記憶のプラットフォーム”である。記憶したい知識事項をMonoxerにインポートすると、記憶定着のために最適な問題を生成する。学習者は問題を解き続けることで、効果的に記憶を定着させることができる。
また、Monoxerはリアルタイムで一人ひとりの学習内容を解析し、知識の定着度合いを可視化する。その情報をもとに、出題する問題の難易度や頻度を一人ひとりに合わせて自動で最適化する。
Monoxerは、塾および学校を中心とした教育現場で、記憶定着を支援するためにさまざまな教科や用途で活用されている。近年では企業における活用実績も増えており、営業活動に必要な商材知識の習得やファイナンシャル・プランナー資格取得など、専門的な業務を遂行する上で必要な知識事項の記憶定着を支援している。
この度、コーセーのDECORTÉ事業部における人材教育にMonoxerを活用することで、より質の高い人材教育が可能になる。従来、テキストを使用して個人の進捗に委ねられていた専門知識の習得は、Monoxerによりスマホを活用して隙間時間(任意)で効率的に学習できるようになる。これにより、必要な知識事項を「見るだけ」や「読むだけ」ではなく、「使えるスキル」として記憶定着することができる。また、学習状況が記憶度として可視化されるため、現場ではより客観的にBCの知識やスキルを評価できるようになる。
■DECORTÉ事業部におけるMonoxer試験導入の結果
コスメデコルテのBC41名を対象に、2023年11~12月にかけてMonoxerの試験導入を行った。美容に関する専門知識のコンテンツをMonoxerに搭載し、記憶の定着を図るためにMonoxerを活用した。12月には、Monoxerの「小テスト機能」を利用して確認テストを実施した。
学習対象者となった41名について、Monoxerの利用状況と確認テストの結果を分析した。利用状況を4群に分けて小テストの得点率を見たところ、A群(学習完了率:0%)は61%、B群(学習完了率:0%超〜50%未満)は83%、C群(学習完了率:50〜80%未満)は96%、D群(学習完了率:80%以上)は99%の得点率になった。また、A群からD群に進むにつれ、スコアのばらつきも小さくなっていることが明確になり、Monoxerで学習することが知識の定着につながっていることが確認できた。加えて、学習後に学習対象者に対し、アンケートを用いてMonoxerによる学習効果実感の有無を5段階で確認したところ、「効果が実感できない」「効果があまり実感できない」というネガティブな回答は僅か2名にとどまり、ほとんどの受講生が学習効果を実感していた。これらの結果を受け、コーセーのDECORTÉ事業部では、2024年6月より、約800名の利用者を想定したMonoxerの本格導入を決定した。
■DECORTÉ事業部におけるMonoxerの活用について
DECORTÉ事業部では、Monoxerを活用した新たな学びのスキームを構築した。これまで実施していたトレーニング、特化研修、OJTに加え、BCの自学自習をサポートする。これにより、BCに通勤時間や休憩時間といった「隙間時間」を有効活用した学びの機会を提供する。また、Monoxerの管理画面ではBC一人ひとりの学習状況や進捗を確認できるため、今後のカリキュラム立案にも活用される予定である。