国内最大級のAI活用コミュニティ「SHIFT AI」代表木内によるキヤノンITソリューションズ「共想共創フォーラム2024」登壇レポート

「日本をAI先進国に」を掲げAIのビジネス活用を学べる国内最大級のAI活用コミュニティ「SHIFT AI」を運営する株式会社SHIFT AIは、2024年7/9~7/12に開催されたキヤノンITソリューションズ共想共創フォーラム2024に登壇した。

■「共想共創フォーラム2024」について

「共に想い、共に創るビジネスイノベーション」をテーマに、国内企業におけるこれまでのDXの取り組みを振り返りながら、最新の技術トレンドや市場動向も踏まえ、DXの次なるアクションを考える。早稲田大学ビジネススクール 教授 入山章栄氏、マツダ株式会社CIO 木谷昭博氏、株式会社SHIFT AI代表取締役 木内翔大ら特別ゲストを招いた講演など29のセッションを実施した。木内は、特別講演として登壇し、「生成AIの最新動向とビジネス活用 企業が生成AI導入を進めるには」をテーマに話した。

■企業にAIが必要な理由とは?

出典元:プレスリリース
まず、木内は企業にAIが必要な理由として、1つ目として短期的にコスト削減でき売上に直結することを挙げた。営業の生産性を事例に、生産性が数倍になれば案件数も上がり、一人あたりの売上を倍増させることができる。またプロンプトの活用で新人の即戦力につながることを話した。2つ目に、経営戦略にはAIが必須となると語った。今後ヒト中心の経営からAI中心の経営へ変わっていくことを予測し、事業戦略や組織戦略においてもAIの重要性を交えて話した。

■AIが進まない理由とは?

出典元:プレスリリース
次に、木内はAIが進まない理由として、「経営者の理解がない」「AIに関するノウハウや人材の不足」「セキュリティやハルシネーションなどリスクへの不安」などを挙げた。AI導入検討企業が感じる課題の上位5つは人材ノウハウ不足とリスク面の不安だと述べ、今後の課題や事例を交えて話した。

■今後生成AIを導入していくためには?

出典元:プレスリリース
最後にAI導入の課題を解決するために、生成AI導入ロードマップを例に話した。まず、木内は経営層のAIリテラシー向上の重要性を強調し、経営陣が自ら情報収集を行い、企業の成長戦略に生成AIを組み込む必要性を語った。また、組織全体で自発的な取り組みを促進するため、トップダウンでの明確な方針設定の重要性も指摘した。そして、「生成AIの基礎理解」「業務に使えるAIツールの実践」「AI倫理・リスクとガイドラインの遵守」などの社員向け研修プログラムの必要性を話した。生成AIは企業の競争力を左右する重要な要素であり、経営層の戦略的取り組みと全社員の理解・スキル向上が、その潜在力を最大限に引き出す鍵となることを語った。

■イベント内容

DAY1
<共に想い、共に創るビジネスイノベーション>
・金澤明氏
キヤノンITソリューションズ代表取締役社長
・小林行雄氏
マイナビTECH+編集長
<生成AIが拓くDXの未来>
・溝畑彰洋氏
株式会社シグマクシス 常務執行役員
DAY2
<マツダのビジネスイノベーションを加速するCIOの挑戦>
・木谷昭博氏
マツダ株式会社 常務執行役員兼CIO
<サプライチェーンの未来を切り拓くII~日本型S&OPへの途~>
・野々部宏司氏
法政大学デザイン工学部 教授
DAY3
<経営視点からのDX戦略 持続的成長とイノベーションの本質とは>
・入山章栄氏
早稲田大学 大学院経営管理研究科 早稲田大学ビジネススクール 教授
DAY4
<生成AIの最新動向とビジネス活用~技術をどう事業活動に生かすか~>
・大西可奈子氏
AIプランナー
<生成AIの最新動向とビジネス活用 企業が生成AI導入を進めるには>
・木内翔大
株式会社SHIFT AI 代表取締役 / 一般社団法人生成AI活用普及協会 理事 / GMO AI&Web3株式会社 AI活用顧問 / GMO AI&ロボティクス商事 AI活用アドバイザー

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