Sansan、「請求書の発行に関する実態調査」を実施
2024/9/13
~2024年10月から郵便料金値上げも、71%が請求書を主に紙で発行。75%がコストや手間などの課題を感じている~
調査の結果、郵便料金の値上げを目前に控える中でも、請求書を「主に紙で発行」している企業が71.0%と、依然として紙の割合が高い一方、紙の請求書を発行している人の75.2%が課題を抱えていることが分かった。また、現在紙の請求書を発行している企業のうち72.7%が紙の請求書を電子に切り替えたいと回答した。
■調査結果サマリ
・特に紙の発行が多い業界は「運輸・物流」「建設・不動産」「食品・小売・飲食」
・75.2%が紙の請求書の発行について課題を感じており、課題TOP3は「郵送料などのコスト」「発送準備に手間がかかる」「配送遅延による到着遅れのリスク」
・紙の請求書を発行している企業のうち72.7%が、請求書発行を「電子に切り替えたい」と回答
■調査の背景
■調査の結果
請求書発行業務に携わる1000名の経理担当者に対し、自社で発行している請求書は紙と電子どちらの割合が高いか聞いたところ、「主に紙で発行している」と答えたのは71.0%で最も多く、「主に電子で発行している」と答えたのは18.0%という結果だった。郵便料金値上げが目前に迫る中でも、依然として紙が主流であることが分かった。
- 特に紙の発行が多い業界は「運輸・物流」「建設・不動産」「食品・小売・飲食」
請求書の発行形式について業界別に調査したところ、「主に紙」と回答した人が最も多かったのは、運輸・物流業界(80.0%)で、次いで建設・不動産業界(78.7%)、食品・小売・飲食業界(76.7%)という結果だった。厚生労働省が発表した2024年5月時点の労働経済動向調査の中でも、運輸業および建設業は特に人手不足感が高いとされており(※1)、業務効率化が求められる中で、紙のやりとりによる手間を改善する需要は今後高まっていくことが推測される。
続いて、紙の請求書を発行していると回答した企業に対して発行に関する課題があるか聞いたところ、75.2%が「課題を感じている」と回答した。
コスト面の他には、「郵便事情の変化により届く日数が計算できない(食品・小売・飲食業)」、「天候等により郵便配達の遅れが生じた(金融業)」、「郵送だと請求書の到着に時間がかかるため、事前にメールやFAXで欲しいという取引先が一定数あり、原本も郵送するので二度手間に感じる(卸・商社)」など、物理的な不確実性や手間に関する回答も多く見られた。
さらに、「相手に間違いなく郵送できたかの確認が取りにくい(IT・情報通信業)」、「届いた、届かないの水掛け論になるとどちらが正しいのか分からなくなる(運輸・物流業)」など、紙ベースのやりとりによって取引先とのコミュニケーションに課題を感じているという回答も挙がった。
- 紙の請求書を発行している企業のうち72.7%が、請求書発行を「電子に切り替えたい」と回答
現在、紙の請求書を発行している企業に対して、紙の請求書を電子に切り替えたいと思うか聞いたところ、「電子に切り替えたい」が29.8%、「どちらかといえば電子に切り替えたい」が42.9%と、合計72.7%が電子への切り替えを希望していることが分かった。
■調査概要
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査地域:全国
調査対象:請求書関連業務を担当する経理担当者1000名
調査期間:2024年8月22日~2024年8月27日
調査企画:Sansan株式会社
※1:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年5月)の概況」(2024年6月25日発表)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keizai/2405/