PeopleX、バーチャルヒューマンによるAI面接官事業に参入。採用面接でAIを活用し、求職者の採用体験をアップデート

人間よりAIの面接の方が“公平に判断される”“緊張せずにのぞめる”との独自調査結果公開

エンプロイーサクセス事業を推進するPeopleX(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:橘 大地、以下:PeopleX)は、バーチャルヒューマンを活用したAI面接官事業に参入することをお知らせする。この取り組みはAiHUB株式会社との協業となる。

■バーチャルヒューマンによるAI面接官事業参入の背景

米国では、これまで主流であったジョブ型に代わる新しいモデルとして「スキルベース組織」の導入が進められている。特定職務に限定したジョブ型では業務内容の複雑化・専門化、変化スピードの速さに対応するのが難しく、人材不足に対応できないため、スキルベース組織が注目されている。

人材確保の観点からも、学歴や経験より個人のスキルを重視することで、自社にマッチした人材を確保しやすくなり、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まりダイバーシティが促進されるメリットがある。

スキルベースの採用では、特定のスキルや経験に基づいて人材を評価するため、公平性や一貫性、スキルの客観的評価からAIによる判断を採用プロセスで活用することが有効である。採用候補者側も面接の体験が改善される可能性がある。実際、PeopleXが実施したAI面接官に関する意識調査では、人間の面接官よりもAI面接官の方が「公平に判断される」「緊張せずにのぞめる」と約75%が評価し、「一次面接はAI面接官で良い」と回答している。

この背景から、PeopleXでは「スキルベース採用×AI面接」が世界の潮流となると考え、バーチャルヒューマンを活用したAI面接官事業へ参入することを決定した。バーチャルヒューマンはAIや3DCG技術を使い、実在する人間のような外見で対話や感情表現を再現する技術であり、2030年には市場規模が5,275億8000万米ドルに達すると予測されている。

PeopleXは総合型HRカンパニーとして、HR領域におけるバーチャルヒューマンの活用・普及を推進し、スキルベース組織への移行支援を行うことで、採用CX(候補者体験)をアップデートし、ミッションである「社員を成功させることで、企業を成長に導く」を実現する。
※Emergen Research「2030年に5,275億8000万米ドルに達するデジタルヒューマンアバターの市場規模」

■実装予定の主な機能

AI搭載のバーチャルヒューマンによる音声面接機能

出典元:プレスリリース

履歴書、職務経歴書内容に基づいた深掘り質問機能

出典元:プレスリリース

会社の魅力に基づいた会社紹介、質問対応機能

出典元:プレスリリース

バーチャルヒューマンのアバタータイプ選択機能

- 面接動画の閲覧機能
- 面接内容の書き起こし・サマリー閲覧機能
- 面接質問種類の選択機能
- ATS(採用管理システム)との連携機能
- エンジニア、セールスなど職種別専門スキル診断
本サービスに興味を持つ方は、下記フォームよりお問い合わせを受け付けている。
https://peoplex.jp/contact

■AI面接官に対する意識調査

PeopleXは事業参入に際し、10代から50代の採用面接を受けたことがある男女400名を対象に、AI面接官に対する意識調査を行った。

■調査結果サマリー
1. 人間よりもAIの面接官の方が「公平に判断される」「緊張せずにのぞめる」
2. 86.2%が一次面接はAI面接官を取り入れてもよいと回答
3. 好きな芸能人・著名人バーチャルヒューマンによる面接、参加意欲向上する人はしない人の3倍

1. 人間よりもAIの面接官の方が「公平に判断される」「緊張せずにのぞめる」

採用面接経験者に、人間の面接官による採用面接は「公平に判断される」か質問したところ、「とてもそう思う(9.8%)」「そう思う(29.4%)」の合計が39.2%、AIの面接官では、「とてもそう思う(15.0%)」「そう思う(35.0%)」の合計が50%となった。これにより、人間よりもAIの面接官の方が「公平に判断される」という結果となった。
出典元:プレスリリース
続いて、人間の面接官による採用面接は「緊張せずにのぞめる」か質問したところ、「とてもそう思う(7.0%)」「そう思う(20.3%)」の合計が27.3%、AIの面接官では、「とてもそう思う(13.8%)」「そう思う(38.3%)」の合計が52.1%となった。これにより、人間よりもAIの面接官のほうが「緊張せずにのぞめる」という結果となった。
出典元:プレスリリース

2. 86.2%が一次面接はAI面接官を取り入れてもよいと回答

同じく採用面接経験者に、「採用面接を受ける際、以下の選考過程のうち、AIによる採用面接をどこまで取り入れてもよいと思うか」質問したところ、「一次面接まで(42.8%)」「二次面接まで(30.8%)」「最終面接まで(12.6%)」「全ての採用面接で取り入れるべきではない(13.8%)」となり、86.2%が一次面接はAIによる採用面接を取り入れても良いと考えていることがわかった。
出典元:プレスリリース

3. 好きな芸能人・著名人バーチャルヒューマンによる面接、参加意欲向上する人はしない人の3倍

採用面接経験者に、好きな芸能人や著名人がバーチャルヒューマンとして面接を行う場合、選考の参加意欲への影響を質問したところ、「意欲が高まる(12.1%)」「やや意欲が高まる(30.6%)」「どちらでもない(41.6%)」「やや意欲が下がる(8.4%)」「意欲が下がる(7.2%)」となり、意欲が高まる人は意欲が下がる人の3倍いることがわかった。
出典元:プレスリリース
<調査概要>
調査時期:2024年10月4日から10月8日
調査方法:インターネット調査
調査機関:FASTASK
調査対象:過去採用面接を受けたことがある10代〜50代の男女400名

■今後の展開

今後、開発者向けのコーディング試験や採用後の営業向けのロールプレイングトレーニングなどもバーチャルヒューマンを通じて提供することを視野に入れ、AIやバーチャルヒューマン等のテクノロジーを活用して社員の能力発揮を推進する取り組みを進めていく。

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