Lazuli株式会社、早稲田大学 政治経済学術院における物価指標の研究に、「外食AIリサーチ」の一部データを提供開始
2024/12/13
~昨今の物価上昇や人材不足に対応する研究活動を支援~
早稲田大学 政治経済学術院の上田教授は、物価や金融政策を中心に研究している。研究に用いるデータについては、スーパーマーケットなどで活用されるPOSデータに比べ、サービス業の価格データの整備が遅れており、物価動向の詳細な分析が難しいという課題に直面していた。個別商品の価格改定タイミングや価格の変動幅といった基本的な統計量すら十分に把握できない状況であった。独自のデータ収集には限界があり、サービス業の価格変動や需要動向を把握できる信頼性の高いデータ提供を求めていた中、Lazuliが提供する「外食AIリサーチ」のサービスに着目した。
特に、Lazuliが提供するデータには、店舗業態やメニューのカテゴリなどの詳細項目が付与されており、それらにより、サービス業における価格の変動や数量の変化を時系列で詳細に分析することが可能である。これにより、教授らの研究では、時系列で価格変動を把握することで、インフレ指標や相対価格の変動を評価し、より精緻な経済分析を行うことを目指す。また、サービス業における物価指標を作成し、金融機関や政策立案者にとって有益な情報の提供を考えている。
Lazuliでは、国内で物価上昇が続く中、本研究が金融政策をはじめとする国内の重要な意思決定に貢献することを背景に、研究室に対して価格改定頻度や外食物価指数などの研究に有益な1000店舗ほどのデータを提供する予定である。
Lazuliは、今回の上田 晃三教授の研究支援を通じて、社会貢献活動をさらに推進するとともに、データを活用したより広範な経済分析の可能性を探究していく。