IoTが持つ機能一覧!仕組みや活用例についても分かりやすく解説
2022/2/4
社会の在り方を変える概念として、数年前から注目されているIoT。言葉は知っていても、いまいちその世界観を把握できていないという人も少なくないでしょう。
いまIoTは5Gの実用化に伴って、いよいよ本格的な展開を見せようとしています。あらためてIoTの基本をおさらいするとともに、今後の展望を見ていきましょう。
Contents
- まずはIoTの言葉の意味を知っておこう
- IoT=「モノのインターネット」
- インターネットを介して情報伝達をする仕組み
- IoTが持つ機能とは?
- モノの操作
- 環境の把握
- 動作の察知
- 位置の把握
- モノ同士の通信
- IoTが急速に普及する理由
- モバイル端末の一般化
- IoT機器のサイズダウン
- IoT導入コストの低下
- IoTを取り入れるために必要な要素とは?
- デバイスやセンサー
- ルーターやゲートウェイ
- ネットワーク回線
- サーバーやクラウド
- アプリケーション
- IoTの機能を活かした具体例を紹介
- 工場の機械の状態を把握
- 農場の作物の状態を把握する
- 介護現場で高齢者の見守りをする
- スマートハウスで家電製品を操作する
- 公共交通機関の位置を把握する
- ヘルスケア機器で体調管理する
- IoTが持つ機能を知り日常生活に活かそう
まずはIoTの言葉の意味を知っておこう
IoT=「モノのインターネット」
インターネットを介して情報伝達をする仕組み
IoTで対象となるモノには、こうしたセンサー類と無線通信機がセットで搭載されていて、モノやその周囲の状態を感知し、データとして発信する機能を持っているのです。
IoTが持つ機能とは?
モノの操作
環境の把握
動作の察知
位置の把握
モノ同士の通信
IoTが急速に普及する理由
モバイル端末の一般化
いまや世界中の人々がスマートフォンを持ち歩いています。スマートフォンを通じて、IoT製品を簡単に操作できるようになったことが、普及の大きな要因になっていることは間違いありません。また、スマートフォン自体にも様々なセンサーが搭載されていて、様々なアプリで、多様な機能を使うことができます。
IoT機器のサイズダウン
IoT導入コストの低下
IoTを取り入れるために必要な要素とは?
デバイスやセンサー
ルーターやゲートウェイ
ネットワーク回線
サーバーやクラウド
アプリケーション
IoTの機能を活かした具体例を紹介
工場の機械の状態を把握
生産ラインにある機械一つひとつをIoT化してインターネットにつなぎ、生産性の向上や効率化を実現する工場を指す言葉です。「スマートファクトリー」とも呼ばれます。
またスマート工場は機械トラブルにも強いとされています。IoT化されていない工場で機械トラブルが発生すると、都度生産ラインを止めて、対応にあたる必要があります。無人の生産設備であれば、管理者が状況を確認するまでにさらに時間がかかるでしょう。つまり後工程への影響が大きいのです。
スマート工場であれば、生産プロセスに柔軟性を持たせることができます。生産ラインが常に監視されデータを送信しているので、事前に機械の異常を検知することで、大きな機械トラブルを防ぐことができるのです。生産における様々な課題に対し、機械的に対応できるので、スタッフの属人化を防ぐことにもつながります。
農場の作物の状態を把握する
具体的には、作物の生育状況を各種センサーで検知し、適宜水や農薬を与えたり、収穫期に入ったらロボットで収穫をするといった仕組みが出来上がりつつあります。
作物の生育状況だけでなく、土壌の状況や気温湿度、地域の気象なども把握することで、これまで人が担ってきた臨機応変な対応を機械にゆだねることもでき、少ない人員で、農作物の収穫量・品質を一定以上確保することが可能なのです。
介護現場で高齢者の見守りをする
全国老人福祉施設協議会によると、介護現場で作業時間がかかっているのは、排泄周り、食事の介助、介護記録などです。これ以外にも見回り・居室巡視、コール対応なども、特別養護老人ホームの仕事全体の約1割を占めています。
カメラやセンサーを使うことで、要介護者がいる居室状況をリアルタイムで把握でき、異常があったときに通知する仕組みを導入すれば、見回りなどにかかる時間が減るのです。
センサー類はカメラなどのほかに、匂いで排泄を検知するパッドなどが開発されており、今後も、介護現場に適したデバイスの開発が期待されています。
スマートハウスで家電製品を操作する
Home Energy Management System、略してHEMSと呼ばれており、「エネルギーの見える化」と「エネルギーの制御」を行おうとする概念があります。
日々利用する電力やガス、水道など、エネルギー使用量をモニタリングし、一目で一日の使用量がわかるので使いすぎの防止などに役立つでしょう。
公共交通機関の位置を把握する
MaaSとは、さまざまな移動手段(自家用車、公共交通機関、タクシーなど)を1つに統合したようなサービスのことです。たとえば、目的地を設定するだけで、そこに至るまでに利用する電車やバスのチケット、タクシー手配を一括で行ってくれて、料金も一括精算できるようなものが、その完成形と言えます。
交通がシームレス(連続的)につながることで、移動時間の短縮が期待されるほか、乗り物の数が最適化されていくので、環境への負荷も軽減できると期待されているのです。
実現に向けては、あらゆる移動手段の位置情報や利用状況などがリアルタイムで共有される仕組みが必要となります。
すでにタクシーの配車アプリが一般化していますが、これもMaaSサービスのひとつといえるでしょう。
ヘルスケア機器で体調管理する
心拍数を始めとした生体情報を取得することで健康状態を可視化し、睡眠状態の改善やストレスの解消などにつなげるサービスが登場しています。
個人で体調を管理するだけでなく、データを第三者へ提供し、ビッグデータとすることで、ヘルスケア関連企業が新たなサービス・製品を作ることに役立てるなどといった社会的な仕組み化が期待されています。
IoTが持つ機能を知り日常生活に活かそう
また、個人個人がIoT機器によって取得されるデータがどのように活用されているか正しく把握することも大切になっていくでしょう。