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テレワークでストレスが生じる原因と軽減する方法について解説

働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止のため、テレワークの導入を検討する企業が増えています。
その一方で、テレワークにより、今までにないストレスを訴える人も増えています。具体的にどんなストレスが生じるのか。今回はテレワークでストレスが生じる原因と軽減する方法について解説します。

テレワークとは?

働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、テレワークの導入を検討する企業が増えています。

テレワークとは「遠方の」や「遠距離」といった意味を持つ「tele」と「work(仕事)」を組み合わせた造語で、オフィスに通勤することなく自宅や出先、シェアオフィスなど遠隔地で業務を行うというワークスタイルを指します。テレワークの概念自体は起源が思いのほか古く、1970年代にはすでに登場していたと言われています。

テレワークの種類

テレワークは働く場所によって3つの種類にわけられます。1つ目が自宅利用型テレワーク(在宅勤務)です。自宅で勤務を行い、パソコンとインターネット、電話、ファクスで連絡をとりながら働く働き方のことを指します。2つ目がモバイルワークです。モバイルワークとは移動中や顧客先、カフェを就業先とする働き方のことを指します。3つ目が施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)です。企業や団体の本社・本拠から離れた場所にもオフィスを設置し、本社よりも通勤しやすい場所で本社と同様の仕事をする働き方を指します。

それぞれ、メリットとデメリット、リスクがあり、企業の業種業態や社風にあわせた導入を検討すると良いでしょう。

外出自粛の長期化により、「テレワークうつ」が急増中?

では、テレワークではどのようなストレスが生じるのでしょうか。
まず、オムロンの行った、「テレワークとなった働き世代1,000人へ緊急アンケート」(テレワークとなった働き世代1,000人へ緊急アンケート
によれば、「テレワークうつ」、「テレワーク疲れ」を実感している人も多くいます。不調の1位は、女性は「肩こり」、男性は「精神的なストレス」であり、テレワーク開始後、31%の人が身体の不調を感じています。主な不調は「肩こり」「精神的なストレス」「腰痛」など身体にあわない椅子や机などで、長期的に業務することによって身体的な不調を感じている人が多くいることが分かります。また、テレワークによる不調の度合いを調査したところ、4人に1人にあたる約27%の方が「重度」と回答。とくに「肩こり」や「精神的なストレス」は「重度」と自覚がある方が約4割おり、他の不調と比較して高い結果になっています。

テレワーク疲れが起こる原因

では、テレワークによる疲れはどのようなことが原因で起こるのでしょうか。
テレワーク疲れが起こる原因4つを具体的に解説していきます。

オンオフの切り替えがうまくできない

テレワーク疲れが起こる1つ目の原因としてオンオフの切り替えがうまくできないことがあげられます。

テレワークの特徴として、仕事をする場所とプライベート空間が一緒になりやすいという特徴があります。人は学校に行けば勉強し、職場に行けば仕事をするというように、場所を変えることによって行動の変化を促すことができます。そんな中プライベート空間が一緒になることによって趣味や余暇の時間が減る、一人の時間が減る、子供の声などで仕事に集中できないなど、今までにない問題が起こり、オンオフの切り替えがうまくできないことで、結果的にテレワーク疲れにつながります。

運動不足

テレワーク疲れが起こる2つ目の原因は運動不足です。テレワークで通勤時間が省ける、自宅でも勤務できるといったメリットがある一方で、生活習慣が乱れやすく、運動不足に陥る方もいるようです。オフィスに通勤することで、オフィスと自宅間で日々気づかないうちにウォーキングの時間がとれていたり、オフィス内でも会議室への移動やトイレなど、移動距離が生じることで、運動している人も多いでしょう。自宅でテレワークをすることによって、ほとんど移動をせず1日を終える人や、休憩や打ち合わせといった時間の区切りが難しく、同じ姿勢のまま長時間過ごしてしまう方も少なくありません。

ウォーキングや軽いジョギングを取り入れるなど、意識的に毎日に運動を取り入れる必要がありそうです。

ソーシャルディスタンスへの配慮

テレワーク疲れが起こる3つ目の原因がソーシャルディスタンスへの配慮です。
新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークの導入に注目する企業が増えておりますが、新型コロナウイルスへの感染対策として、常日頃からソーシャルディスタンスに配慮する必要があります。
外出時に常にマスクを着用して外出したり、一定の間隔を空けての列待ちをしたりするなど、常日頃から心掛けなければいけないというのは気疲れにつながり、ストレスの1つの要因、疲れが起こる原因となります。

コミュニケーション量の減少

テレワーク疲れが起こる4つ目の原因がコミュニケーション量の減少です。
テレワークは、一人ひとりで働く場所を選択できる一方で、コミュニケーション不足が起こりやすいといわれています。社員一人ひとりが離れた場所で勤務することになるため、毎日自然と顔をあわす機会が少なくなり、結果として従業員同士の雑談や、上司や部下、同僚に対する気軽なコミュニケーションが取りにくいなどの現象が起きやすいです。
コミュニケーションを取る際にも、顔が見えない、細かな情報共有が不十分といった課題が起きやすいゆえに、従業員間での意思疎通が上手くいかないという問題も起きやすくなります。

コミュニケーション量の減少はテレワーク疲れが起こる1つの原因といえるでしょう。

テレワーク疲れによってもたらされる不調・ストレス

テレワーク疲れが起こる原因について解説しました。では、テレワーク疲れによってもたらされる不調・ストレスはどのようなものなのでしょうか。ここからは、テレワーク疲れによってもたらされる不調・ストレスについて解説していきます。

体のこり

テレワーク疲れによってもたらされる不調・ストレスの1つとして、体のこりを訴える人が増えています。

オフィスでは、仕事に適した机や椅子、働く環境が整えられていますが、自宅でテレワークを行うことにより、人によっては、自宅内にオフィス用の机や椅子を置くスペースがなく、床に座り、ローテーブルなどで仕事をしている方もいるかもしれません。仕事に適していない環境で仕事をすることで、1日中身体に変な負担をかけて勤務することにつながり、短時間であれば問題ないものの、今まで以上に手首や腰に大きな負担がかかり、腰痛、肩こり、首コリ、膝の痛みなど慢性的な症状があらわれます。

可能な限り仕事に適した机や椅子を導入することを検討したり、仕事の合間でセルフマッサージやストレッチを取り入れ、定期的にこりをほぐすことが必要でしょう。

精神的なストレス

テレワーク疲れによってもたらされる2つ目の不調・ストレスに、精神的なストレスがあげられます。仕事とプライベートでのオンオフの切り替えがうまくできない、従業員同士で雑談や気軽なコミュニケーションが難しくなるなどにより、精神的にストレスを感じてしまう人も多くいます。
ひとり暮らしであれば、毎日のように顔を合わせていた会社の同僚たちとの交流も途絶えがちとなり、誰とも会わず1日が終わることもあるでしょう。また、お互いの業務が見えづらいことにより、必要以上に評価に対する不安を感じることもあるようです。その結果、孤独感・孤立感を感じてしまうことが精神的なストレスの大きな一因となっているようです。

意識的にオンラインで会話する時間をつくるなど、孤独感を緩和する時間を意識的につくることが大切です。

眼精疲労

テレワーク疲れによってもたらされる3つ目の不調・ストレスに眼精疲労があります。テレワークが導入されてから目の不調が増えたと感じる人は全体の61.7%と半数以上いるという調査結果があります。今まで顔をあわせて行っていた打ち合わせもオンラインで行うようになり、パソコンやスマートフォンの画面を見る時間が以前より増える人が増えています。また、定期的に休憩時間を取ることを忘れ、長時間パソコンを見続ける作業をしてしまったり、集中して作業しているとついまばたきを忘れてしまったりして、眼の表面が乾いてしまうなど、パソコンが原因によるドライアイも増えています。

1時間に10分程度の休憩を意識的に取るようにし、意識的にまばたきをするなども大切です。

むくみ・冷え

テレワーク疲れによってもたらされる4つ目の不調・ストレスにむくみ・冷えがあります。テレワークが続くことによって、座りっぱなし状態が続いて運動不足になり、血流が滞ってしまったり、脚が冷えてパンパンにむくんでしまうなど、テレワークによるむくみ・冷えを訴える人は多いです。

このような現象を解消すべく、ツボ押しをしたり、ストレッチを取り入れるなどして1日のうちにむくみ・冷えを解消するようにしましょう。お風呂の湯船につかり、身体をあっためたり、体を温める飲み物を飲むことも効果的です。

睡眠不足

テレワーク疲れによってもたらされる5つ目の不調・ストレスに睡眠不足があります。
テレワークにより在宅勤務になると、就寝・起床時刻や食事の時間が日によってまちまちになってしまったり、朝日を浴びないまま仕事を始めてしまったりする人もいるでしょう。夕方以降のうたた寝で夜眠れなくなり、深夜まで仕事をしてしまっている人もいるかもしれません。また、運動不足により身体が疲れない、寝る直前までパソコンで業務をしてしまい、夜になって上手く寝ることができないという声もあります。そのような生活を続けた結果、体内のリズムが乱れ、睡眠の質が落ちてしまいます。

このような寝不足を解消するためには、日中に適度な運動をする、寝る前1時間はテレビやスマートフォンといったブルーライトを避けるなどの工夫が必要です。

テレワークにおけるストレスを軽減するポイント

テレワーク疲れが起こる原因、テレワーク疲れによってもたらされる不調・ストレスについて解説しました。次にテレワークにおけるストレスを軽減するポイントについて解説していきます。

快適な作業環境の整備

テレワークにおけるストレスを軽減するためには、快適な作業環境の整備することが必要です。厚生労働省は、具体的には下記のような環境を整えることを推奨しています。
・安定していて、簡単に移動できる
・座面の高さを調整できる
・傾きを調整できる背もたれがある
・肘掛けがある椅子を用意する

従業員同士の交流の機会を作る

テレワークにおけるストレスを軽減するためには、従業員同士の交流の機会を作ることが必要です。テレワークでのコミュニケーションを活性化することにより、気軽なコミュニケーションで従業員同士で心身の健康状態をチェックすることや、社員の稼働状況を「見える化」することにも繋がります。
従業員同士の交流の機会を作るために、気軽にコミュニケーションを取りやすいオンラインツールを取り入れて、朝礼、終礼などで意識的に従業員同士で雑談をつくることも効果的です。ビデオ通話やバーチャルオフィスで直接的な対話をするようにしましょう。

適切な労務管理

テレワークにおけるストレスを軽減するためには、会社として適切に労務管理をすることが大切です。オンとオフの境目がなくなる、成果で評価されるという強迫観念、コミュニケーションコストの増大などにより、テレワークの導入によってついつい長時間労働になってしまう従業員は多いです。そのため、会社として適切な労務管理を徹底することは大切でしょう。業務時間外や深夜、休日に仕事上の連絡をしないようにし、メール(チャット)送付の抑制を行ったり、深夜や休日は外部から社内システムへアクセスできないように設定したりするなどの対策が必要です。また、場合によっては長時間労働を行う従業員への注意喚起も行う必要があります。

まとめ

テレワークにより、どのようなテレワーク疲れが起きるのか、テレワーク疲れによってもたらされる不調・ストレス、テレワークにおけるストレスを軽減するポイントについて解説しました。ストレスを軽減するポイントを上手く取り入れ、効率的にテレワークを活用していきましょう。

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