
キャッシュレス決済をおすすめする理由は?注意点についても解説
2020/2/20
キャッシュレス決済が便利だと言われる理由
支払いがスムーズなので会計時間が短縮できる
キャッシュレス決済の最大の魅力は支払いがスムーズに行える点です。お札や小銭など現金を数える必要がありませんので、クレジットカードやバーコード・QRコードをかざすだけの時間で支払いが完了します。スーパーが混雑する時間では会計にかかる時間や手間が省けることで、あとに控えている購入者へスムーズに移行できるので店舗としても魅力があると言えるでしょう。
消費者側としても会計時の煩わしさがないので、急ぎの買い物や子供から手が離せない時もすぐに会計ができるのは嬉しいメリットです。現金を使わないことに最初こそ違和感を感じますが、キャッシュレス決済に慣れてしまえば会計の楽さや便利さを実感。会計というほんの少しの時間でもスムーズに進めば快適になります。
現金を引き出す手間や出金手数料を削減できる
現金であれば買い物に出かける前に必要なお金を自宅やATMから持ち出す必要があります。キャッシュレス決済ならいちいち現金を持ち出す必要はありますし、様々な店舗で買い物しても支払いは一箇所にまとめられます。また、「いざ買い物をした時に現金が足りない」という事態にはなりにくいので安心してショッピングを楽しめるのではないでしょうか。
さらに銀行からお金を引き出す際はATMの出金手数料がかかります。何度も引き出しすれば必然と出金手数料もかさんでしまいますので、この点から観てもキャッシュレス決済は無駄な出費を防げるという利点があるのではないでしょうか。時間や経費の節約や倹約としてもキャッシュレス決済は一役買ってくれると言えます。
デバイスで支払い管理ができるので家計管理がしやすい
キャッシュレス決済と一口に言いましても様々なサービスがありますが、大抵のサービスはスマホやパソコンなどのデバイスで支払い管理が可能です。手元の現金が減っていくような「お金を使った実感」こそないものの、家計簿を付けなくても「何にどれだけのお金を使ったのか」がわかるようになります。アプリと連携できるキャッシュレスサービスであれば、いつでもどこでも支払い管理ができるようになるので、こまめに家計管理をしている方にとっても便利です。
ただ使用した店舗や支払額を確認できるだけではなく、アプリやサービスによっては使用項目をグラフに表してくれるものもありますので、直観的にお金の管理がしやすくなるのではないでしょうか。
キャッシュレス決済でおすすめのサービス
クレジットカード
キャッシュレス決済の中でも馴染みがあるのはクレジットカードでしょう。顧客の信用情報をもとにした後払い形式の支払い方法。締め日まで利用した金額をまとめて翌月に支払うスタイルなので、使い方によっては家計のやりくりがしやすくなります。クレジットカードでは「分割払い」や「リボ払い」「ボーナス払い」が可能なものもありますので、家電や家具などの購入も収支のバランスを取りながら支払っていけるのではないでしょうか。
クレジットカードのデメリットは「後払いスタイルに安心してつい使い過ぎてしまう」可能性があることや「クレジットカード発行には信用情報をもとにした審査がある」こと。逆をつけば「自分の身の丈に合った使い方ができる」キャッシュレスサービスとも言えるでしょう。
電子マネーやデビットカード
専用のカードに残高をチャージして使う電子マネーや銀行口座から直接支払いするデビットカードもおすすめです。同じカードでもクレジットカードとは違い、即時決済が基本となるので電子マネーや銀行にお金が無いと使えません。後払い形式ではないので使い過ぎを防げ、予算を決めながら利用できる点はメリットです。
また、電子マネーにはお金を都度チャージして使う「プリペイド型」とQUICPayのようにあとでまとめて支払いを行う「ポストペイ型」がありますので、ライフスタイルに合わせてどちらを使うか検討してみてはいかがでしょうか。サービスによってはクレジットカードから自動でチャージできるものもあるので、ポイントの2重取りを考えている方はこの手のサービスも比較していくと良いですね。
スマホ決済サービス
キャッシュレス決済の中でも今話題性が高いのはスマホ決済サービス。スマホアプリに表示されるバーコードやQRコードを提示するだけで支払いができるので、支払いはとてもスマートです。アプリ1つで支払い管理ができるのも魅力の1つでしょう。「○○pay」と呼ばれているサービスがスマホ決済で「paypay」や「LINEpay」が有名です。
それぞれのサービスでチャージ方法はいくつかのパターンが用意されているので、自分に合ったサービスを利用すると良いでしょう。クレジットカードでの入金は指定されたブランドでしかできない場合があるので、事前に確認しておくことをおすすめします。また、利用店舗によってポイントの還元率が高い場合もありますので、上級者はキャンペーンや利用店舗に合わせて使い分けてみると良いでしょう。
キャッシュレス決済の注意点3つ
1:ポイントに釣られて無駄遣いをしないこと
消費税増税から一気にキャッシュレス化が進み、各サービスで高いポイント還元を実施しています。「指定の店舗で利用すればポイント5%上乗せ」「指定の時間内は20%ポイント還元」など、とても魅力的な案内がされていますが、中にはこのポイントに釣られて買い物をしすぎ家計が赤字になってしまった方もいるのだとか。
いくらポイントが高還元率を叩き出していても、必要以外のものも購入してしまっては元も子もありません。基本は「いつものお買い物をお得にする」ことが大事となりますので、ポイントに促されて買い物をするようなことがないようにしましょう。
2:支払いやポイント管理が可能な範囲でサービスを利用すること
様々なキャッシュレスサービスが飛び交った2019年。特にスマホ決済が注目され、サービスそれぞれの魅力や特徴を見比べた方も多いでしょう。人によってはスマホ決済やその他のキャッシュレスサービスを使用シーンに合わせて使いこないしている方もいます。しかし、ここで問題になるのが支払いやポイントの管理の仕方です。
チャージ方法や引き落とし方法が異なれば出ていくお金の管理がしにくく、お得に買い物ができても「どのサービスに残高をいくらチャージしているか」がわからず結果的に家計の管理方法がわからなくなってしまう傾向にあります。また、色々なサービスでポイントを貯めても「まとまったポイント」がないため、どれだけ得をしているのかわからないという方も少なくありません。このように支払いやポイントの管理ができなくなっては元も子もありませんので、自分が管理できる範囲でサービスを利用するようにしましょう。
3:キャッシュレス決済にだけ絞るのは危険
まさに現代はキャッシュレスの時代ですが、すべてのお金をキャッシュレスにしておくのは危険です。例えば、災害が起こりライフラインが機能しなくなれば機械が動作不能になってしまうのでキャッシュレス決済は使えなくなります。支払いは現金のみでしか受け付けられなくなることも大いに想定されますので、ある程度の現金も持ち合わせておく方が良いでしょう。
災害時だけではなく、スマホの充電が切れてしまったり、スマホそのものが故障してしまったらサービスが利用できなくなってしまうので、キャッシュレス決済にだけ絞るのはおすすめしません。万が一の時のために、多少の現金も持ち歩くと安心でしょう。