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JR東日本、「高輪ゲートウェイ駅」の概要を発表 ロボットや無人AI店舗を導入へ

東日本旅客鉄道株式会社は高輪ゲートウェイ駅の概要を発表した。2020年春に開業する高輪ゲートウェイ駅は、「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、2024年頃のまちびらきを予定しているあたらしい街の核として、東京と世界をつなぐ玄関口となることを目指すという。JR東日本グループのさまざまな「やってみよう」を盛り込み、最新の駅サービス設備の導入や実証実験を進め、新しいことをはじめる場所とするとのことだ。
JR東日本が推進する環境保全技術を盛り込む「エコステ」の駅として、膜屋根採用による照明電力量の削減や、東北の木材使用による環境配慮など、さまざまな取組みを進め、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組むことに加えて、AI を活用した案内ロボットやさまざまな自律移動型ロボットを試行導入するという。
また、株式会社 TOUCH TO GO による、サービスの向上や人手不足の課題解決を目指した無人AI決済店舗と、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社による新店舗が、駅構内に開業する。
1.駅の概要
(1)駅のデザイン
隈研吾氏をデザインアーキテクトに迎え、国際交流拠点の玄関口として、随所で「和」を感じられるデザインとした。折り紙をモチーフにした障子を想起させる大屋根のもと、象徴的な吹き抜けや大きなガラス面を設け、駅と街が一体的に感じられる空間を実現するとのことだ。
出典元:プレスリリース
(2)環境配慮の取組み
高輪ゲートウェイ駅では、さまざまな環境保全技術(エコメニュー)を駅に導入する「エコステ」※として、以
下の取組みを行う。
※「エコステ」
省エネルギー、再生可能エネルギーなど、さまざまな環境保全技術を駅に導入する取組み。「省エネ」・「創エネ」・「エコ実感」・「環境調和」を 4 つの柱として掲げ、それぞれのエコメニューが駅に導入されている。
(2019 年 12 月現在 四ツ谷駅、武蔵溝ノ口駅、浦和駅、海浜幕張駅など 10 駅)

①膜屋根採用による温熱環境向上及び照明電力量の削減
・日射の熱反射率が高い膜材を採用することで、内部の温度上昇を抑制する。
・膜屋根の光透過を活用し、日中の照明電力量を削減する。

②東北の木材使用による環境配慮
・福島県古殿町、宮城県石巻市などを産地とする国産木材を使用し、港区が地球温暖化防止を目的に推進
する二酸化炭素固定認証制度「みなとモデル★★★」※を取得予定。
※「みなとモデル」
港区内で建てられる建築物などに国産木材の使用を促すことで、二酸化炭素固定量の増加と国内の森林整備の促進による 吸収量の増加を図り、地球温暖化防止に貢献する制度で、使用する木材の量に基づき港区より認証を受けられる。

③太陽光パネルの設置
・東京方ホーム屋根部に太陽光パネルを設置する。

④小型風力発電機の設置
・線路脇に小型風力発電機を2基設置する。

⑤緑化空間の整備
・東京方山手線の線路脇に約 70 ㎡の緑化空間を設け、道路との敷地境界部には約 80 ㎡の壁面緑化パネルを設置する。

⑥LED 照明器具の採用
・駅の照明は、LED 照明を採用する。
2.駅サービス設備
駅構内では、最新技術を用いたロボットや駅サービス機器を試行導入する。

(1)駅サービスロボット
①案内ロボット
AI を活用した案内ロボット・デジタルサイネージを試行導入し、駅構内や周辺施設、乗換案内のほか、高輪ゲートウェイ駅前で行われるイベント情報の案内を行う予定だ。
②警備・清掃ロボット(自律移動型)
ロボットに予め設定した移動経路を巡回しながら、不審物などを検知する警備ロボットや、駅構内の清掃を行う清掃ロボットを試行導入する。
③移動案内・広告ロボット(自律移動型)
案内や広告宣伝を行う自律移動型ロボットや、駅構内における利用者の移動を支援するロボットの実証実験を行う。

(2)駅サービス機器
①タッチしやすい自動改札機
車いすをご利用のお客さまも利用しやすい、ICカードのタッチ部分の形状を工夫した自動改札機を試行導入する。また、QRコードによる改札機利用のモニター評価実験を行う予定とのことだ。
②聞き取りやすい放送設備
駅コンコースにおいて常時周囲の喧噪音を計測し、その変化に合わせて、放送音量を聞き取りやすくかつ適切な音量に自動制御する放送システムを試行導入する。
③多様なデジタルサイネージ
列車運行情報などを表示するデジタルサイネージのほか、券売機上部の地図式運賃表に液晶ディスプレイモニターを設置し、2ヶ国語(日本語、英語)を切換表示する。また、改札内のイベントスペースに「鉄道テラスビジョン」を設置するほか、トイレの姿見には季節感などが感じられるサイネージミラーを採用するという。
出典元:プレスリリース
3.駅構内店舗
2階(改札内)には、無人 AI 決済店舗「TOUCH TO GO」が常設店として初めて誕生する。また、3階(改札外)には、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社が多様化する働き方に対応する新店舗を開業する。

(1)無人 AI 決済店舗 「TOUCH TO GO」 (運営:株式会社 TOUCH TO GO)
・大宮駅・赤羽駅における過去2回の実証実験を経て、高輪ゲートウェイ駅に無人AI決済システムの常設店舗が誕生する。
・商品を手に取るだけでウォークスルーの買い物ができる無人AI決済技術と、JR 東日本グループのノウハウを活用した商品供給により、革新的な購買体験を実現するとともに、人手不足の課題解決を目指す。

(2)「スターバックス コーヒー 高輪ゲートウェイ駅店(仮称)」
・ビジネスパーソンや駅の利用客をターゲットとした新店舗「スターバックス コーヒー 高輪ゲートウェイ駅店(仮称)」が出店する。
・JR東日本はスターバックス コーヒー ジャパン 株式会社と協業し、さまざまなビジネスシーン・多様化する働き方に対応していくことを目指すという。Suicaなど交通系電子マネー決済や、スターバックスの公式モバイルアプリから事前に注文決済し、レジに並ばず商品を受け取ることができるサービス「Mobile Order & Pay」の導入のほか、店内にブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」を設置する。

(3)最新テクノロジーを活用した旅の魅力発信に関する実証実験
・JR東日本が日本航空株式会社と連携し、最新テクノロジーを活用した旅の魅力発信に関する実証実験を行う。
・『五感』で旅を疑似体験できる仮想現実の技術を活用した機器を設置する。視覚や聴覚に加えて香りや風・ミストなどを活用して現地の魅力を再現し、体験者は現地ナビゲーターに誘われ、バーチャルで旅をできるという。

4.品川開発プロジェクト
「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに進めている品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)において、高輪ゲートウェイ駅の開業は、あたらしい街の玄関口の誕生となる。駅の開業と同時に、まちづくりに向けた準備工事を開始し、2020年度には建物工事に本格的に着手する予定だ。
また、2020年3月頃から高輪ゲートウェイ駅近くに、まちづくりの現地拠点「TokyoYard Building」を開設するという。2024年頃のまちびらきに向けて、「TokyoYard PROJECT」をはじめ、新たなビジネス・文化が生まれ続けるまちづくりの準備、活動を進めていくとのことだ。