朝日新聞社、電車内のニュース作成を自動化 従来の90分が1分に短縮
2020/2/14
株式会社朝日新聞社は、自然言語処理研究の成果を用いて、新幹線車内の電光掲示板などに表示される短文ニュースへの要約と見出しづけにかけていた時間を1日約90分からわずか1分に短縮することにこのほど成功したと発表した。過去の新聞記事を使って人工知能に学習させた「自動要約生成API(Application Programming Interface)」の機能を、実際の社内業務で実用化したという。
作業が効率化した編集担当者からは「手軽に短文がつくれるので、さまざまな編集業務に追われる中で『短文も作らなければ』というプレッシャーが少なくなりました」「手直しが必要なこともありますが、文章のベースができているので加筆修正がしやすいです」と好評だという。
■朝日新聞社の研究・開発担当組織
・メディアラボ
メディア環境の激変に立ち向かい、自らの殻を突き破るための新組織として2013年6月に発足。5年、10年先を視野に事業刷新と成長をめざし、新たなメディアの創造を含む新商品・新事業の開発、最先端技術の研究に取り組む。
・情報技術本部
2015年、社内のIT技術者を統合して発足した組織。新聞製作や社内業務、「朝日新聞デジタル」のシステム開発、社内の業務革新を目的としたIT技術研究・開発、技術者育成などを担当する。