JR、「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を開始 AIを搭載し、多言語での商品案内を可能に
2020/2/14
株式会社JR東日本ウォータービジネスは、「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を3月19日より、高輪ゲートウェイ駅前特設会場「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」にて開始する。実証実験は、その後3月中を目途に順次、東京駅・新宿駅・上野駅・秋葉原駅でも行う。「インバウンド向け多機能自販機」は、訪日外国人向けに有効なコンテンツ検証を目的に、AIシステム「AIさくらさん」を搭載。顔認識システムによる属性に合わせたオススメ商品の案内や、天気予報、駅構内等の案内を、多言語にて行う。実証実験は2020年9月上旬頃までの実施を予定している。
■実証実験実施の背景
また、訪日外国人を対象に行った自動販売機に関する調査では、およそ3割の人が「操作が難しいと感じたことがある」と回答。さらに、難しいと感じたポイントついても聞いたところ、中国からの旅行者は「決済方法が難しいと感じた」、韓・米からの旅行者は「飲料の種類が分かりにくいと感じた」など、国ごとに感じている課題が異なることがわかったとのことだ。
今回、多様な訪日外国人のニーズに応えるべく、これらを踏まえ、AI対話型接客システム「AIさくらさん」を搭載した「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を行う。
■「インバウンド向け多機能自販機」の機能
「AIさくらさん」のバーチャルアニメーションを表示する。利用者のタッチパネル操作や口頭での質問に対して、AIを活用して様々な案内を行う。
① 多言語対応
日本語以外に、英語・中国語(簡体字・繫体字)・韓国語の言語に対応している。商品の詳細情報や決済方法、自動販売機の使い方などを多言語で案内が可能だ。
② 天気予報・乗換案内の表示
エキナカを利用する人向けの情報提供として、天気予報や乗換・駅構内施設の案内を表示する。
③ 利用者の属性・気温や時間帯に応じた商品の紹介
顔認識システムを備えたカメラの搭載により、利用者の性別・年齢層など属性の識別が可能。識別した属性・外の気温・時間帯それぞれに応じたおすすめの商品を紹介する。
■「インバウンド向け多機能自販機」 実証実験について
訪日外国人向けに有効なコンテンツの検証
【期間】
2020年3月19日(木)より順次展開
※9月上旬頃までを予定
【場所】
以下各駅に2台ずつ、全10台設置
※各駅とも3月中を目途に展開予定。