JR、「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を開始 AIを搭載し、多言語での商品案内を可能に

株式会社JR東日本ウォータービジネスは、「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を3月19日より、高輪ゲートウェイ駅前特設会場「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」にて開始する。実証実験は、その後3月中を目途に順次、東京駅・新宿駅・上野駅・秋葉原駅でも行う。「インバウンド向け多機能自販機」は、訪日外国人向けに有効なコンテンツ検証を目的に、AIシステム「AIさくらさん」を搭載。顔認識システムによる属性に合わせたオススメ商品の案内や、天気予報、駅構内等の案内を、多言語にて行う。実証実験は2020年9月上旬頃までの実施を予定している。

■実証実験実施の背景

同社では、2019年9月~11月に外国人の飲料自動販売機利用実態を把握するための実証実験を行った。その結果、「国旗や商品デザインは視線を集めている」「モニター内の国旗にタッチしている」「ビデオ観察より、インタラクティブな反応を望んでいる」ことが判明したという。

また、訪日外国人を対象に行った自動販売機に関する調査では、およそ3割の人が「操作が難しいと感じたことがある」と回答。さらに、難しいと感じたポイントついても聞いたところ、中国からの旅行者は「決済方法が難しいと感じた」、韓・米からの旅行者は「飲料の種類が分かりにくいと感じた」など、国ごとに感じている課題が異なることがわかったとのことだ。

今回、多様な訪日外国人のニーズに応えるべく、これらを踏まえ、AI対話型接客システム「AIさくらさん」を搭載した「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を行う。
出典元:プレスリリース

■「インバウンド向け多機能自販機」の機能

タッチパネルと音声での案内(自販機正面に15インチのタッチパネルを搭載)
「AIさくらさん」のバーチャルアニメーションを表示する。利用者のタッチパネル操作や口頭での質問に対して、AIを活用して様々な案内を行う。
出典元:プレスリリース
案内機能
① 多言語対応
日本語以外に、英語・中国語(簡体字・繫体字)・韓国語の言語に対応している。商品の詳細情報や決済方法、自動販売機の使い方などを多言語で案内が可能だ。

② 天気予報・乗換案内の表示
エキナカを利用する人向けの情報提供として、天気予報や乗換・駅構内施設の案内を表示する。

③ 利用者の属性・気温や時間帯に応じた商品の紹介
顔認識システムを備えたカメラの搭載により、利用者の性別・年齢層など属性の識別が可能。識別した属性・外の気温・時間帯それぞれに応じたおすすめの商品を紹介する。
出典元:プレスリリース

■「インバウンド向け多機能自販機」 実証実験について

【目的】
訪日外国人向けに有効なコンテンツの検証
【期間】
2020年3月19日(木)より順次展開
※9月上旬頃までを予定
【場所】
以下各駅に2台ずつ、全10台設置
※各駅とも3月中を目途に展開予定。
出典元:プレスリリース
高輪ゲートウェイ駅前特設会場「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」:2台(★の箇所に設置予定)
出典元:プレスリリース

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