
ケアプラン作成支援AIの実証結果が公開 業務効率化やケアマネジメントの質の向上の効果が確認
2020/6/8
株式会社ウェルモは、令和元年度厚生労働省老人保健健康増進等事業「AIを活用したケアプラン作成支援の実用化に向けた調査研究」(実施主体:株式会社NTTデータ経営研究所)の一環として、2019年12月、開発中のケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント(β版)」の実証実験会を実施し、その結果、新任ケアマネジャーの基礎力の底上げ、業務効率化、ケアマネジメントの質の向上について、一定の効果が確認できたと発表した。
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■実証実験会 結果(詳細)
※なお、実証実験会ではケアプラン作成のみに集中できる環境を用意し比較を行っているが、実務ではケアプラン作成中にも各種対応(電話や訪問など)が発生するなど前提の環境が異なるため、この所要時間が必ずしも実際の現場での第二表原案作成時間を表すものではないという。
■実証実験会 実施概要(詳細)
【実施場所】 横浜市内
【実証概要】 検証用のケース(特定の個人の情報ではなく実証実験用に用意したもの)を用いて、ケアマネジャーが新規ケースを担当し新しくケアプラン第二表原案を作成する場面を想定したケーススタディ方式で実施した。実証に用いたケースは約2週間前に事前配布し、実証実験会当日はアセスメントが終了した状態を想定した。ケアプランアシスタントを活用してケアプラン第二表原案を作成した場合とケアプランアシスタントを活用せずExcelフォーマットに第二表原案を作成した場合の効果検証を実施した。
【主な検証項目】 AIがケアプラン作成支援することによる「業務時間短縮効果」「業務負担軽減効果」「新たな視点・観点の獲得」「ケアプランの説明の容易さ」
【対象者】 「居宅介護支援事業所に所属している」「現任でケースを担当している」の2条件を満たしたケアマネジャー39名。年齢層、実務経験年数、主任ケアマネジャーか否かは問わず幅広く募集した。