アイスタイル、「オンライン美容部員」プロジェクトを開始 美容業界の「ニューノーマル」に対応へ
2020/7/1
株式会社アイスタイルは、「非対面接客」に関する様々なソリューションを提供し、新型コロナウィルスの感染拡大によって化粧品ブランド及び美容部員が抱えている課題を解決するプロジェクト「オンライン美容部員プロジェクト」を開始すると発表した。
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■プロジェクトの背景
1)生活者:店頭での、美容部員への相談機会の喪失
2)美容部員:雇用不安
3)化粧品ブランド:収益低下
これらを解決する手段の一つが、オンラインカウンセリングをはじめとした「非対面接客」だ。すでにいくつかの化粧品ブランドでは、「非対面接客」の導入や、導入に向けたテストが行われており、以下のような課題が顕在化してきたとのことだ。
1)オウンドECでの接客における集客
2)非対面接客にたけた人材の圧倒的不足(美容部員)
3)カウンセリングや顧客データ管理などに用いるツールの不在
そこで今後アイスタイルは、自社の美容領域に関する知見や@cosmeのプラットフォーム、人材育成のノウハウなどを活用し、これらの課題を解決することで、化粧品ブランドや美容部員を支援するという。
■プロジェクトの概要
アイスタイルグループの中で、美容領域に特化した人材事業を行うアイスタイルキャリアを中心に、各ブランドが抱える美容部員のオンライン上でのコミュニケーション設計を支援し、デジタルマインドの高い美容部員の育成する「活動支援サービス」と、オフラインとオンラインにおける接客両面のスキルを持つ美容部員でチーム構成する「店舗運営代行サービス」を提供する。
(2)店頭スタッフのデジタル接客を可能にするサービス「STAFF START」(スタッフスタート)の化粧品ブランドへの導入の独占サポート
店舗スタッフがSTAFF STARTアプリを通じて発信するコンテンツで、EC売上を推進、アプリ経由での売上の可視化を実現するサービス「STAFF START」を運営する株式会社バニッシュス・タンダードと提携。同社が提供する、STAFF STARTの独占窓口となることを通じて、実店舗で働くブランドの美容部員の情報発信による、ブランド公式EC活性、及び店舗とECの融合をサポートする。
(3)共通カウンセリング台帳のオンライン活用
非対面接客が進むにつれ、「オン/オフラインを横断した形での顧客データの管理」や「カウンセリング内容の管理共有に向けたツール」、「化粧品専門店/ドラッグストアを巻き込んだ形の非対面接客の実現」などが必要となる。しかし、現状ではこれらの課題を総合的に解決するソリューションは存在しないという。こうした中、アイスタイルでは、すでに自社で運営するコスメセレクトショップ「@cosme TOKYO」及び「@cosme STORE横浜ニュウマン」で導入している、店舗・ブランドを横断したオンラインのカウンセリング台帳「共通カウンセリング台帳」をこれらの課題に対する解決策として捉え、オンライン美容部員時代を見据えた機能の追加開発を進める。
(4)オンライン美容部員研究所の立ち上げ
①オンライン美容部員サービスに関する事例研究、②生活者意識の把握等のユーザー調査、③レポートや記事執筆、④イベント開催などを通して、非対面接客に関する情報提供を行う「オンライン美容部員研究所」を立ち上げる。