NEC、治験中のがん患者の分析で協業を発表 最先端AIと分析ツールをがん免疫療法に適用へ

生物医学ソフトウェアによりがん患者にとって最適な精密医療を提案するBostonGene CorporationとNECは、NECが実施する治験のがん患者を対象とした分析において協業すると発表した。本協業は、NECの最先端AIと、BostonGene社の洗練された分析ツールをがん免疫療法に適用するものだ。

本協業においてBostonGene社は、NECやNECのパートナー企業が指定する様々な種類およびステージのがん患者の、がん分子プロファイリングと微小環境の分析を行う。本協業は、臨床試験中や終了後に、治療効果の改善に向けて患者のがん分子特性を提供することを目的としている。

BostonGene社のソリューションは、次世代シーケンシング(NGS)により患者のがん腫瘍から得られるゲノムやトランスクリプトーム情報を、同様の診断を受けた患者群からなる参照コホートデータと統合し、腫瘍と腫瘍微小環境の活動を同時に分析する。本ソリューションは、すべての重要な体細胞変異、タンパク質発現、腫瘍の促進および抑制プロセスの活動、腫瘍微小環境の細胞組成、腫瘍の不均一性、腫瘍のクローン性、遺伝的素因、ウイルスの侵入、薬理ゲノミクス、およびその他分子的特徴を特定するという。

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