アプリで生きもの調査やごみ拾いをする取り組みがスタート 自然保護活動のDX化を目指す

公益財団法人日本自然保護協会は、アプリを使って誰でも簡単に楽しみながら本格的な生きもの調査やごみ拾いに参加できる「砂浜ムーブメント2020」を2020年7月23日にスタートした。この取組みの背景には、日本の海や砂浜の自然環境問題があるという。

すでに世界の海洋中には1億5000万トンを超えるプラスチックが存在し、毎年新たにジャンボジェット5万機分(800万トン)のプラスチックが海ごみになっていると考えられているという。また、日本の砂浜は、地球温暖化やコンクリート化などの影響により、21世紀末には9割の砂浜が半分以上の面積を失い、6割が完全に消失するという予測もあるとのことだ。そこでNACS-Jでは、昨年に引き続き「砂浜ムーブメント」をスタートして、日本の海や砂浜を守るために、3つのアクションを呼びかける。

・Act.1.砂浜ノートを子どもたちに届けよう!
・Act.2.砂浜の生きものをしらべよう!~自然しらべ2020~
・Act.3.砂浜や街中でごみを拾おう!

なかでも特徴は、自然保護活動のDX化だ。生きものアプリ「BIOME(バイオーム)」を運営する株式会社バイオームなどと組み、これまで敷居が高くなりがちだった生きもの調査も、誰でも楽しく参加できるようになる。砂浜で植物や貝など生きものを見つけたら、写真を撮って、生きものアプリ「BIOME(バイオーム)」に投稿すると、AIが名前を推測。投稿された生きものデータは、NACS-Jが海や砂浜の自然環境を保全するために活用する。他にも、ごみ拾いアプリ「ピリカ」とも連携し、海や砂浜にごみを流れ着かせないために、ごみ拾い活動も呼びかける。アプリを使うことで、全国、全世界の人とつながることもでき、楽しくごみ拾いをすることができるとのことだ。

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