
エーザイとDeNA、認知症に備えるアプリを提供開始 ユーザーのライフログから、ブレインパフォーマンスに良い習慣づくりを支援
2020/7/29
エーザイ株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーの子会社であるDeSCヘルスケア株式会社(以下、ディー・エヌ・エーグループを総称してDeNA)は、エーザイが構築を進めている認知症領域のデジタル・プラットフォームについて、その基盤となるアプリの共同開発および認知症領域の課題解決・支援を目指す業務提携契約に基づき、認知症に備えるためのブレインパフォーマンスアプリ「Easiit(イージット)」(以下「Easiitアプリ」)の提供を2020年7月28日(火)に開始したと発表した。本アプリの提供開始により、エーザイ認知症プラットフォームEasiitが本格始動したという。
■Easiitアプリ共同開発と提供開始の背景
DeNA は、ヘルスケア事業において、病気になってから治す「シックケア」から病気を未然に防ぐ「ヘルスケア」への転換を実現し、「健康寿命」を延ばすことを事業理念に掲げている。これまでゲームやスポーツの領域で培った、利用者を楽しませ継続利用を促す独自のノウハウを活用し、インターネットを活用した様々なヘルスケアサービスを提供している。
近年、様々な研究において、定期的な運動やバランスの良い食事などの生活習慣を見直すことにより、脳の健康度低下のリスクを減らす可能性が示されているが、エーザイの調査によれば、正しい予防行動を理解している人や認知機能をチェックしている人は少なく、それらの習慣化に向けて大きな溝(キャズム)が存在している。キャズムの解消に向けたエーザイのデジタル・プラットフォーム事業の中核となるのが脳とカラダの健康データの可視化による健康習慣促進への貢献を目指す「Easiitアプリ」(非医療用)だという。本アプリは、両社の強みを活かして共同開発したもので、今回、ファーストバージョンとして提供を開始した。