野村総研、AI画像解析ソリューションの提供を開始 3密回避のため「マスクを着用しているか」等をAIカメラが自動認識
2020/7/31
株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は、オフィスにおける新型コロナ感染対策を推進するため、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)の先端技術を活用し、個人情報の保護に配慮した安全・安心なAI画像解析ソリューション「NRI AI Camera」を開発し、顧客企業や社内での実証実験を行ってきた。今回、その成果を集約し、オフィス向け製品「NRI AI Camera for Office」を2020年7月31日より提供開始すると発表した。
■個人情報の保護に配慮したAI画像解析ソリューション「NRI AI Camera for Office」
・「Amazon SageMaker」で画像認識・分析用AIモデルをエッジコンピューティング用に最適化
・最適化されたAIモデルとIoT(モノのインターネット)の実行環境である「AWS IoT Greengrass」をカメラ端末にインストールし、端末上で撮影した画像を分析
・顔等の個人情報に関連する撮影画像は、カメラ端末から外部に出力せず、個人情報を除外した分析のデータ(「性別」「年齢」等)だけを出力
このように、クラウドやサーバ上でのAI処理ではなく、端末(エッジ)に閉じた環境でAI処理を行うことが特長だ。そのため、クラウドやサーバに個人情報が蓄積されることがなく、機微情報の漏洩リスク等を最小化することができるという。また、本ソリューションはカメラ端末がWi-FiやLTE等のワイヤレスネットワークに直接接続できるため、端末の電源のみで設置が可能であり、敷設場所を選ばない点も特長のひとつだ。AIモデル等のアップデートも遠隔(リモート)から実施可能で、敷設後の維持管理はほとんどをリモートメンテナンスにより行える等、利便性にも富んでいるとのことだ。