お笑い動画の「笑いの量」をスマホで可視化するツールが開発
2020/10/6
株式会社ウェブレッジは、お笑い動画閲覧時における「笑いの量」を「笑度」と名付け、笑度をスマートフォンのみで定量的に取得するツールを開発したと発表した。また、株式会社浅井企画協力の元、本ツールを使用して実証実験を行った。
■開発の背景:新型コロナウイルスの感染拡大により変容する“エンタメ業界”に着目
「体験を科学する」をキーワードに、ユーザーの体験を定量化し、ITサービスの評価および開発支援を行うウェブレッジでは、エンタメ業界の中でも「お笑い」に着目。客観的にお笑いの評価をすることで、演者へ適切にコンテンツの評価をフィードバックすることができ、その結果としてより多くの視聴者の笑いを増やすことができればと考え、サービスの開発を開始したとのことだ。
■笑度測定ツールとは
この「笑度測定ツール」は一例として下記の活用を見込んでいるという。
1.エンタメ業界、番組制作会社における調査時に活用。お笑いコンテンツの企画・開発時に事前調査を行うためのユーザー調査、マーケティング調査等の実施時に本ツールの活用が可能。
2.動画コンテンツ配信者、芸能事務所向けのツール提供。動画配信者が本ツールを利用し配信内容を確認することで、ユーザーの反応を元に改善を行うことが可能。
■実証実験について
<調査概要>
・調査期間 2020年9月14日~9月18日
・調査対象 22歳~58歳の男女
・調査内容 スマートフォンにてお笑い動画を視聴(「エーデルワイス」「ジャイアントジャイアン」出演のお笑い動画2本)
<調査結果>
今回は調査に伴い、動画に出演した本人が「ここで笑いが起きるはず」と予想した秒数を「お笑い予測ポイント」として事前に提供。このお笑い予測ポイントを調査結果に重ねると、このポイントでは概ね「Good」の反応(笑っている)を示すデータの量が増えていることがわかる。また、動画を視聴して「面白かった」「まあまあ面白かった」と答えたユーザーのみのデータと比較してみると、Good-Normal-Badの判定の変化の度合いが大きく、より表情が豊かに変化していることが読み取れる。このように、実際に起きた“笑いの量”を数値として確認できるため、視聴者の反応を明確に把握することができる。また、視聴者属性(年齢・性別など)や演者に対する認知度による反応の違いを視覚的に判断することもでき、ターゲットに沿ったネタ作りを行う際の改善などにも利用できる。