野村総合研究所、AIソリューションの日本語解析機能・AI/ML機能を強化
2020/10/12
株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は、コンタクトセンターをはじめとする企業のリモート応対・接客業務を高度化・効率化するAIソリューション「TRAINA/トレイナ」の機械学習(ML)機能を強化し、日本語解析精度の大幅な向上を実現したと発表した。
Contents
■日本語解析処理と機械学習アルゴリズムを刷新し、精度を大幅に向上
■TRAINAの機械学習処理を強化し「Amazon SageMaker」の基盤上で高速に実行
さらに、日本語解析処理の高速化を図るため、TRAINAは機械学習の実行基盤である「Amazon SageMaker」に対応。導入企業は専用の環境を用意することなく、TRAINAのクラウドサービスにデータをアップロードするだけで、AWSが提供する高性能なGPU(Graphics Processing Unit)基盤を使った機械学習処理ができるようになる。その結果、一般的なオフィス用PCやサーバー環境では数日かかる機械学習処理を数分で完了することが可能となった。
NRIはこの仕組みを用いて、金融機関のコンタクトセンターで収集される苦情データ等の分析業務の省力化や、営業時の音声通話データを用いたコンプライアンス向上支援など、企業における重要業務の効率化・高度化を支援していくとのことだ。
■「Amazon Connect」と連携した音声認識・対話要約機能を提供開始
TRAINAはコンタクトセンターの通話内容をリアルタイムで音声認識し、通話が終了した数秒後に通話の要約文を自動的にまとめ上げる。その結果、オペレーターの応対履歴システムへの入力作業が大幅に削減されると共に、入力品質の個人差が少なくなり、顧客からの重要な問い合わせ、要望、苦情を漏れなく収集する事が可能となる。
NRIは、アマゾン ウェブ サービス ジャパンと協力しながら、顧客企業のデジタル変革に向けたソリューション開発、およびサービス連携を進めていく。今後、AWSのコンタクトセンター向けAIソリューションAWS Contact Center Intelligenceとさらに連携し、TRAINAを3年間で100社に導入することを目指すとのことだ。