オムロン・日本アイ・ビー・エムら、共生社会の実現に向け「AIスーツケース」の実証実験を開始

アルプスアルパイン株式会社、オムロン株式会社、清水建設株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、三菱自動車工業株式会社の5社で設立した「一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム」は、AIスーツケースの社会実装を目指した実証実験を開始すると発表した。搭載機能の性能や使いやすさを評価・検証することで、共生社会の実現に向けた取り組みを進める。

■AIスーツケースの機能

・基本機能:移動を支援
位置情報と地図情報から目的地までの最適ルートを探索する機能
音声や触覚などによる情報提示を交えながら誘導する機能
映像およびセンサーの情報から障害物を認識し避ける機能

・独自機能:行動やコミュニケーションを支援
位置情報とクラウド上の知識情報から、周囲のお店の案内や買い物の支援を実現する音声対話機能
映像から知人を認識し、表情や行動などから相手の状況を判断し、円滑なコミュニケーションを支援する機能
映像およびセンサーの情報から周囲の行動を認識し、「行列に並ぶ」といった、その場に応じた社会的な行動を支援する機能

・追加機能
映像およびセンサーの情報から人とのソーシャルディスタンスを確保しながら誘導する機能
映像からマスク着用有無を判定し音声と触覚(振動)で知らせることで、ユーザーの状況に応じた行動を支援する機能
マスク着用時でも映像から知人[HT6] を認識し、円滑なコミュニケーションを支援する機能
商品タグのRFIDをスマートフォンで読み取らせることで、手に取った商品の情報を音声で伝え、買い物を支援する機能(RFID導入店舗に限定)

■AIスーツケースの構成要素

出典元:プレスリリース

■新たな協業について

・慶應義塾大学と早稲田大学が賛助会員として参画し、AIスーツケースをプラットフォームとした研究活動を行う。
・社会福祉法人日本点字図書館と公益財団法人日本盲導犬協会が実証実験に参画し、視覚障がい者の移動支援や技術的課題の解決に向けた知見を提供する。

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