日立グループ、沖縄県で公開型生体認証基盤(PBI)を活用した実証実験を開始
PBI(Public Biometric Infrastructure)とは、生体認証とPKI(公開鍵暗号基盤)を組み合わせた、日立が開発した認証基盤技術。PBIでは生体情報の特徴データを暗号学的に安全な「一方向性変換」により復号できない形で登録する。そのため、システム内のデータが漏洩した場合でも、そこから生体情報や特徴データを復元することができないので安全だ。本人を認証する際には、生体情報を基に本人のみが持つ秘密鍵をその都度作成するため、他者によるなりすましはできないという。この仕組みにより、「漏れても安全なセキュリティ」、「確実な本人確認」、「なりすましの防止」が実現できると考えているとのことだ。
同コンソーシアムはこの実証実験により、PBIを活用した本人確認システムの有用性、利用者の利便性、改善点などを検証・調査のうえ、2021年度に沖縄県から事業化することをめざしているという。