セールスフォース、約2.9兆円でSlackを買収
2020/12/3
米国セールスフォース・ドットコムと、Slack Technologies, Inc. は、SalesforceによるSlackの買収に関する最終契約に合意したと発表した。
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Salesforce Customer 360とSlackとの統合は、顧客と業界に変革をもたらすという。この統合により、新しい働き方のためのオペレーティングシステムが提供され、オールデジタルの世界において企業が成長し、成功することができるようになるとのことだ。
米国セールスフォース・ドットコムの会長兼CEOであるマーク・ベニオフ氏は次のように述べている。
「スチュアートとそのチームはエンタープライズ・ソフトウェアの歴史上で最も愛されているプラットフォームの一つを創造し、その周りには信じられないほどのエコシステムが存在します。これはは最も素晴らしい統合です。SalesforceとSlackは共に、エンタープライズ・ソフトウェアの未来を形成し、オールデジタルでどこでも仕事ができる世界で、私たちの働き方を変えていくでしょう。この買収が完了した後、SlackをSalesforceのOhana(オハナ / ハワイ語で家族)に迎えることを楽しみにしています」
SlackのCEO兼共同創業者であるスチュアート・バターフィールド氏は、次のように述べている。
「Salesforceはクラウド革命を起こしました。20年経った今でも、私はSalesforceが私たちの働き方を変えていくあらゆる可能性に注目しています。この統合が生み出す可能性はとても大きく、ソフトウェアがあらゆる組織のパフォーマンスにおいてますます重要な役割を果たすようになるにつれ、私たちは複雑さを軽減し、パワーと柔軟性を高め、最終的にはより高度な連携と組織の俊敏性を実現するというビジョンを共有しています。私個人としては、これはソフトウェアの歴史の中で最も戦略的な組み合わせだと考えています」
■SlackがSalesforce Customer 360の新しいインターフェースに
Slackは、すべてのSalesforceクラウド製品に深く統合される。またSalesforce Customer 360の新しいインターフェースとして、Salesforceだけでなく、他のすべてのビジネスアプリやシステムからの情報を含めた顧客情報のコミュニケーション、コラボレーション、アクションの方法を変革し、生産性を高め、よりスマートで迅速な意思決定を行い、コネクテッドな顧客体験を創造することができるようになる。
■Slack、世界No.1のCRMの一部として企業の存在感を拡大
Slackは、Salesforceの顧客だけでなく、エンタープライズ領域でのデジタルトランスフォーメーションを行うあらゆる企業でのプレゼンスを拡大することができるようになる。この買収が完了すると、SlackはSalesforceのオペレーティング・ユニットとなり、CEOのスチュアート・バターフィールド氏が引き続き指揮を執ることになるという。
■ビジネスのためのアプリとワークフローの最大のオープンエコシステムを形成する組み合わせ
■提案された取引の詳細
米国セールスフォース・ドットコムは、取引対価のうち現金部分の資金を、新規借入と同社のバランスシート上の現金の組み合わせで調達する予定。米国セールスフォース・ドットコムは、Citigroup Global Markets Inc.、Bank of America, N.A.およびJPMorgan Chase Bank, N.A.から、慣習的な条件を条件に、100億ドルの無担保364日ブリッジローンのためのコミットメントを取得したとのことだ。