衛星データビジネスの宇宙スタートアップ企業「Synspective」、小型SAR衛星の軌道投入に成功

株式会社Synspectiveは、自社初の実証衛星である小型SAR衛星「StriX-α」の軌道投入に成功したと発表した。

日本時間12月15日19時09分に、ニュージーランドのマヒア半島にある発射場からRocket Lab社のElectronロケットにより、小型SAR衛星「StriX-α」が打ち上げられ、予定通りの軌道(太陽同期軌道、高度500km)への投入に成功したとのことだ。

今後の予定
まずは、観測・データ取得をはじめ、数カ月かけて機能検証を行う予定。

■StriX-α(ストリクス・アルファ)について

SynspectiveのSAR衛星は、政府が主導する革新的研究開発推進プログラム「ImPACT」の成果を応用した独自の小型SAR衛星。今回打上げを行う『StriX-α』はSynspective初の実証機。『StriX』の重量は、従来の大型SAR衛星の約1/10である100kg級。SARアンテナは長さ5メートルで、打上げ時は折りたたまれており、軌道上で展開する。地上分解能は1〜3mで観測幅は10〜30km、単偏波(VV)データを取得する。観測モードは、ストリップマップモードとスライディングスポットライトモードの二つがある。

今後、StriX-αに続く実証機『StriX-β(ストリクス・ベータ)』を2021年に打上げ予定。2022年までに商用機4機を軌道上に打ち上げ、最終的には30機のコンステレーション(衛星群)により広範囲、高頻度の地上観測を可能にするシステムの構築・運用を目指す。
出典元:プレスリリース
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