コロナ禍で変動する街の動きをリアルタイムで地図上に可視化 人口変動データの配信サービスをNTTデータが開始
2021/1/18
株式会社NTTデータは、2021年1月15日より、多様な位置情報コンテンツのビジネス活用を可能にするBizXaaSMaPにて、「モバイル空間統計人口分布統計(リアルタイム版)」を日本全国1時間のリードタイムで配信するサービスの提供を開始すると発表した。
■背景
■概要
■活用イメージ
従来は過去の売上・来客数と統計データを基にしていた需要・来客数予測を、リアルタイムの店舗周辺データを用いることで、人々の行動変容による人口変動を即座に捉え、発注・在庫管理・シフト管理の精度向上を実現。
・飲食店:
フードロス削減が意識される昨今、リアルタイムの街の人出を把握することで、仕込み量の調整や、閉店間際の割引率の最適化が可能となり、廃棄食材を削減。
・製造業・卸売業:
街の人出状況をリアルタイムに把握することで、生産量・流通量の最適化を実現。
・メーカー/卸などの各種営業:
リモートワークが主流となる中、営業先の店舗・施設周辺状況を確認することで、在宅環境でも営業先の状況把握が可能。周辺の人口情報を踏まえて品揃えや販促施策を提案するなど、一歩進んだ営業活動を実現。
・自治体・公共交通機関・イベント:
リアルタイム人口データと利用者数などのデータを組み合わせて表示することで、感染予防に配慮した情報公開に活用可能。
■サービスの特長
これまでデータの表示に1カ月程度のリードタイムがあった人口データを、1時間のリードタイムで配信し、リアルタイムの人口分布や属性情報(性・年代・居住地)を500mメッシュ単位で把握できる。属性情報も確認できるため、いつ・どこに・どのような人が・どこから来ているか把握可能だ。これらの情報を1時間や1日毎の単位で自動的に推移し表示するため、街の動きを視覚的に捉え、新たな気づきを得ることができる。
コンテンツ重畳による高精度分析
「BizXaaS MaP」の技術を利用し、リアルタイム人口データの表示に加えて、多様な位置情報コンテンツや統計データ、売上・顧客情報などのデータを重ね合わせることが可能。ビジネス環境の変化に適応するための、より高精度の需要・来客予測や、他社と差別化した独自戦略の検討が可能だ。
既存システムとの柔軟な連携
既存システムへのAPI連携など、ニーズに合わせて柔軟な導入が可能。地図上に指定した範囲内の人口データを集計する機能などを用意しており、本機能はAPI連携によって既存システムに追加することができる。そのため、地域メッシュに基づいたデータ集計だけでなく、商圏や到達圏に合わせて独自に範囲を設定して集計・分析をすることも可能だ。