相続税申告ウェブサービスでAIチャットボットによる相談対応を開始

株式会社betterは、税理士と顧客のやりとりデータをもとに開発したAIチャットボット「AI相続税理士」を発表。ならびに、運営する相続税申告ウェブサービス「better相続」の税務相談窓口として開始したと発表した。

■検討の背景

日本の年間死亡者数の増加、また2015年法改正により、課税対象者が2倍に拡大。相続税問題は富裕層から一般化し、よりプロセス化された問題解決の実現が急務となった。こうした背景のもと、「better相続」は申告に特化したシステムと税理士サポートにより、ユーザーが自分で申告を可能にする、相続税申告書作成サービスを提供してきた。税理士業務へのIT技術導入による効率化を推進し、ユーザーが相続税申告にかける、費用や手間の大幅削減を実現。2020年のサービスリリース後1年で、数多くの相続税申告を完了させているという。さらなるプロセス化を実現すべく、これまでに蓄積した相続税申告のケーススタディを分析し、そのデータを活用する形で、よりユーザーが気軽かつ円滑に使うことができる相談窓口を設置するとのことだ。

■サービス概要

「AI相続税理士」とは、これまで税理士が個々に行っていた税務相談の一部を自動化し、代行することを目的とした「better相続」サービス内のチャットシステム。例えば「父が亡くなった後に振り込まれた退職金は相続税がかかるの?」「小規模宅地の適用条件で気をつけることは何?」等、ユーザーからの質問に対して自然言語解析を行い、論点や文脈を解析、関連性の高い回答候補を提案する。
出典元:プレスリリース
「AI相続税理士」を利用しても疑問の解決に至らない場合には、そのまま同社の提携税理士に回答を求めることが可能。これによりパターン化された質問は、24時間いつでもすぐに解決。難易度の高い質問はこれまで通り税理士が解決、と選択ができるようになった。なお、質問に対する回答の関連性の精度は、これまでにユーザーと税理士が実際にやりとりしたデータを元にしている。今後もやりとりが増えるほど、回答パターンが増え、より精度の高い回答をする仕組みだという。
出典元:プレスリリース

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