日本経済新聞社、東日本大震災の報道写真を「日経VR」で公開

日本経済新聞社は2021年2月26日、東日本大震災から10年の節目を前にスマートフォンアプリ「日経VR」のVRミュージアム上で報道写真ギャラリーを公開した。

2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災は、2万2000人を超す死者・行方不明者を出す甚大な被害をもたらした。あれから10年。大津波が襲った被災地では新たな町並みが造成され、人々の暮らしも復興へ向けて歩みを進めている。一方、原発事故の影響から住民が帰還すらできない地域もある。

同紙では発生直後から新聞や日経電子版での報道に加え、報道写真ギャラリー「記憶 忘れてはいけないこと」の展示を通じて、被災地の様子やそこに生きる人たちの言葉を伝えてきた。同年4月に本社2階「SPACE NIO」で開催した第1回を皮切りに、国内外で展開してきた。

しかし今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、VRアプリを使った仮想現実空間での展示に変更。「回廊」に並ぶ写真や取材メモの数々を、実際の会場で自由に歩き回るように鑑賞ができる。1人でも多くの人に時間の経過とともに薄れゆく震災の「記憶」を心に刻んでもらうのが狙いだという。英語版もある。また、360度カメラで撮影した現地の様子を疑似的に体感できる映像コンテンツも「日経VR」アプリ内に掲載した。この春、一般公開予定の震災遺構で津波の爪痕を目の当たりにし、語り部が当時の状況を伝える。アプリ内のコンテンツはすべて無料で視聴できる。
出典元:プレスリリース

■日経VRアプリの利用方法

出典元:プレスリリース

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