ノーコードでデータ可視化からAI構築まで実現するデータサイエンス用ツールが提供開始

株式会社ヒューマノーム研究所は、2021年3月10日より、データサイエンスに必要な全ての処理をブラウザのみで実現するノーコードツール『Humanome CatData』(ヒューマノーム・キャットデータ)の提供を開始すると発表した。Basicプランの利用料は無料。

DX・データによる業務改善には、社内にデータサイエンティストの存在が必須。一方で、需要が高まるデータサイエンティスト数は2025年には8.8万人、2030年には12.4万人の不足が推定され人材不足が顕著だ。社内教育も始まったが、データサイエンティストにはプログラミング・AI・統計に関する理解、計算機ハードウエアの知識など多様なスキルが求められ、高い育成ハードルがある。DXによる業務改善は、情報分野の専門家を中心に試行錯誤を繰り返すことがの成功の鍵となる。しかしながら、情報科学・データサイエンスの知識を持つ人材は世界中で不足しており、社内人材も一朝一夕には育成できない。そこで同社は、今、DXを実現するために、専門知識のない人でもデータ分析・AI活用できる環境が必要と考え、統合データサイエンス環境「Humanome CatData」(以下、CatData)を開発したとのことだ。

データサイエンスによる解析には、大きく分けて2種類のツールを必要とする。
・BI (Business Intelligence) ツール:データを可視化するツール。データを様々な切り口で可視化することで、データの持つ性質を見つけだす。
・AI(人工知能・機械学習)ツール・統計解析ツール:データの持つ複雑なパターンを自動で見つけ出す。

AIが自動で見つけたパターンは、そのままでは実用レベルに達しない。BIツールによるデータの可視化や、AIツールに欠かせないデータの前処理を繰り返し、精度をチューニングする必要がある。
出典元:プレスリリース
CatDataは、表データ(Excelデータやカンマ区切り形式などのファイル)をアップロードするだけで、BIツールの行う「可視化」と、AIツールの行う「モデル作成や評価」を実現する、データサイエンスのためのプラットフォームだ。
出典元:プレスリリース
一般的に独立して提供されるBIツールとAI構築ツールをドッキングすることで、解析作業がワンストップで完結する環境をととのえた。手持ちデータの可視化だけでなく、BIツールだけでは困難なAI構築と連携した予測結果の可視化を実現。また、AI構築ツールには、自動化された最新の機械学習機能であるAutoMLを搭載し、ボタンクリックだけで高品質なモデル構築を可能とした。データ解析にかかるさまざまな煩雑さを解決するという。
出典元:プレスリリース
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また本商品は、AI構築の実際を通じたデータサイエンス教育向け用途としても利用できる。データを自分の手で解析することで、データサイエンスやAI開発の流れを掴み、開発実務のスムーズな習得をサポートする。

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