OKI、DXを推進する渋谷駅のリモートコンシェルジュに「CounterSmart」を提供 駅の騒音下でも非接触・非対面での快適な接客を目指す
2021/4/21
OKIは、東急株式会社が東横線・田園都市線渋谷駅で3月25日より5月末の予定でプレ導入している「リモートコンシェルジュサービス」に、OKI独自の雑音除去技術を適用した雑音除去マイク、および指向性スピーカーとタッチレスセンサーを制御するミドルウェア「CounterSmart」を搭載したサイネージディスプレイを提供したと発表した。
新型コロナウイルス感染症拡大により、端末画面の操作や対面接客に不安を感じる利用者が増え、非接触・非対面での接客に対する需要が高まっている。また、少子高齢化による人手不足、働き方改革の進展を背景に、遠隔からの案内サービス実現への要望も高くなっているという。「リモートコンシェルジュサービス」はこのような要望に応え、渋谷駅観光案内所「WANDER COMPASS SHIBUYA」のスタッフによる遠隔からの案内(日本語・英語)やAIチャットによる問い合わせ対応を実現するものだが、混雑した駅の構内では周囲の騒音により、利用者およびスタッフ双方の音声が聞き取りにくいという難点を考慮する必要があったとのことだ。
OKIが提供する「CounterSmart」は、OKI独自の雑音除去技術により利用者が操作するエリア音のみを収音する雑音除去マイク、騒音環境下でも利用者に音が届きやすい指向性のあるスピーカーを搭載している。これにより、駅などの騒音環境下においても、端末利用者と遠隔地にいるスタッフとのスムースな会話が可能になるという。さらに、画面に触れることなく操作が可能なタッチレスセンサーにより、感染症予防のため端末画面に触れたくない利用者にも、抵抗なくAIチャットなどのサービスを利用できるとのことだ。
OKIは、今回のプレ導入における「CounterSmart」の渋谷駅来街者への有効性や端末利用者の利便性を検証し、ここで得られた検証結果をもとにリモートコンシェルジュサービスのさらなる高品質化・高機能化に向けた提案を行う。そして、鉄道事業者・航空事業者・商業施設事業者など、多くの人が利用する施設を運用する事業者に対し、非接触・非対面での安全・安心なサービスの提供を進め、ニューノーマル時代におけるさまざまな社会課題の解決に貢献するとのことだ。
「CounterSmart」が制御しているサイネージディスプレイに搭載した各機能のイメージ