ABEJA、SOMPOホールディングスと資本業務提携契約を締結 AIの活用推進、デジタル人材育成を狙う
2021/4/26
株式会社ABEJAは、SOMPOホールディングス株式会社と資本業務提携契約を締結し、ABEJAの発行済み株式のうち21.9%を既存株主からの譲渡によりSOMPOホールディングスが4月14日に取得したと発表した。また、本提携によりABEJAは、SOMPOホールディングスの関連会社となる。
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■背景・目的
ABEJAは、2020年より、SOMPOホールディングスの介護・ヘルスケア事業、国内損害保険事業領域において、データ解析や機械学習を活用した予測モデルの構築、共同事業開発等を担っており、SOMPOホールディングスが取り組むDX人材の育成や採用等においても協業を進めているが、これまでの協業の成果をはじめ、ABEJAが有する技術力、SaaS、PaaS等のプロダクト、エンジニアやデータサイエンティスト等の人材について高く評価を受けたという。ABEJAの経営資源を活用することにより、SOMPOホールディングスが目指す「安心・安全・健康のリアルデータプラットフォーム」の早期具現化に寄与でき、また、ABEJAが目指す「ゆたかな世界を、実装する」というビジョン実現の上でも意義のある取り組みであると考え、本提携の締結に至ったとのことだ。
■資本業務提携の概要
SOMPOホールディングスは、Palantirとともに「安心・安全・健康のリアルデータプラットフォーム」の構築に向け検討を進めており、その第一弾として、介護事業領域におけるソリューションの創出に取り組んでいる。ABEJAが開発したプロダクトはすでに多くの企業への導入実績があり、こうしたプロダクトと技術や他業種における運用管理のノウハウを活用することで、リアルデータプラットフォーム構築の実現可能性が大きく高まるとともに、実現スピードの加速度的向上を見込んでいるという。また、ABEJAは既にソリューション開発に参画しており、SOMPOホールディングスが運営する介護施設における介護サービス品質の向上や業務効率化などの効果が得られるなど、リアルデータプラットフォーム構築の核となるソリューションの開発に貢献している。
SOMPOグループは、これまでもグループ内におけるAI活用の取り組みを進めてきた。本提携はこの取り組みを更に加速させるものであり、これまでSOMPOグループ内に蓄積された事故や災害などの膨大なデータと、高度な機械学習、画像解析、自然言語処理の技術力・実用化実績を有するABEJAのノウハウを組み合わせることで、グループ内のAI活用を推し進め、業務プロセスの抜本的な改革、生産性向上、そして顧客への更なる価値提供を図る。
(3)デジタル人材育成
SOMPOグループは、デジタルを活用した既存事業の変革と新規事業創出による企業価値向上に積極的に取り組んできた。今後、本格的に取り組むデジタル人材育成においては、全社員がDXを推進する上で必要な人材であるという理念のもと、「人を変え、仕事を変えて、会社を変えていくこと」を目指しているという。事業会社への研修カリキュラムの提供、研修実績を多数有するABEJAのデジタル人材育成のノウハウをSOMPOホールディングスに適した形で取り入れ、SOMPOグループ全体のDXを加速させていく。