新聞の購読率の低下、コロナ禍におけるチラシの大幅な削減などに伴って、これまでの販売促進の中心施策であったチラシのあり方を見直すスーパーマーケットが増えてきている。2021年4月にCookpadTVが実施した調査によると、週に1回以上スーパーマーケットで買い物をする20-50代の女性が、商品を購入する際に最も参考にしているのは「店頭の情報」で、折込チラシや電子チラシを合わせた「チラシ」を上回る結果となったという。チラシで価格訴求をする従来型の販売促進を見直し、店頭でどれだけ効率的に商品の価値訴求を行えるかが、各スーパーマーケットの今後の課題になるとのことだ。
「storeTV」は、買い物客の「今日何作ろう?」と、店舗の「この食材がおすすめ!」をマッチングさせるサービスとして、日本のスーパーマーケットの3分の1近くにあたる全国約6,000店舗に導入されている。買い物中に「storeTV」で料理動画を閲覧するユーザーは300万人以上となっており、閲覧者の3分の2の買い物客がコンテンツに興味関心を持つサービスへと成長したという。
また「storeTV」を活用した販売促進の成功事例が日々生まれており、新しい販売促進ツールとして全国の小売企業に浸透しつつある。買い物客のメイン導線である生鮮売り場で、クックパッドの人気レシピを買い物客が見やすい形で発信できるため、一般的なサイネージよりも高い販促効果が見込めるとのことだ。
小売企業での「storeTV」の販売促進活用をさらに加速するべく、サイネージの配信プラットフォームを開放し、小売企業が「storeTV」で自由に情報を発信できる機能「storePR」をリリース。人手不足やコスト削減が大きな課題となっている小売企業にとって、店頭販促物を制作して、各店舗に配布・掲示する作業は大きな負荷となっているという。省人・省力化を実現しながら、販促物の印刷・発送コストを削減し、これまで以上に店頭での販売促進を強化できる仕組みとして、「storeTV」を活用できるよう大きなリニューアルを実施したとのことだ。各小売企業は「storePR」機能を活用することで、注力商品の紹介やキャンペーンの告知、クーポンの配信など様々な販促情報を小売企業ごと、店舗ごとに発信することが可能となるという。