「発熱予測」は園児の皮膚温度の推移を記録・解析し、翌日に発熱などの体調不良を起こす可能性がある園児を、保育士の端末にアラートで表示する。これにより、保育士が適切なケアを行い、保護者に伝えることで、園児の不調にいち早く対応することができるとのことだ。
CHaiLDが別に提供する保育支援システム「Child Care System(CCS)」と連動し、午睡時の園児の体の向きを記録、うつぶせ寝を警告すると同時に、お腹の皮膚温度を1分ごとに自動で計測・記録し、普段と異なる温度推移により翌日に「発熱」の可能性が高い場合に保育士の端末にアラートを表示する。0-2歳児の温度推移データ約3000件を基に解析。発熱などで保育園を欠席した園児のうち、皮膚温度の推移データの解析を活用し、70%超の前日に正しくアラートを出すことができたという。保育士・看護師は園児に適切なケアを行い、園の対応を検討するとともに、保護者に伝えることで、保護者は仕事の調整などを検討でき、子どもの不調に対応しやすくなるとのことだ。
gbHDは、首都圏や大阪府で直営認可保育園「あい・あい保育園」を79施設運営している(2021年5月現在)。また、保育園の業務効率化及び保育士の業務負担軽減のため、CCSをはじめとしたICTツールを独自開発し、直営施設のほか全国約800の保育施設で導入されている。医療機器登録もされているCCS SENSORは、現在うつぶせ寝を保育士に知らせるために活用されているが、追加機能である「発熱予測」はセンサーが1分ごとに計測、記録している皮膚温度の推移と発熱などによる「病欠」の記録を解析することで開発された。これにより保育士がいち早く園児の体調変化を察知し、新型コロナウイルス感染症をはじめ保育施設での感染症防止に資することが期待できると同時に、園児の健康と保護者の暮らしを守るツールとして活用が期待できるとのことだ。