AIがテレビ会議を「自動スクショ」するソフトウェアが販売開始
2021/5/25
Tokyo Properties 株式会社は、コロナ下で広がった「テレビ会議」、「オンラインセミナー」、「オンライン授業」などを簡単に保存するソフトウェア「Summary Shots」を販売開始したと発表した。
コロナ下で広がったテレビ会議の中では資料の共有を受けられず、テレビ会議の最中に「スクリーンショットをとる」作業に気を取られるといったことが多発。また「議事録をとる」という労力のわりに効果のわからない作業をさせられる人も多かったという。こういったテレビ会議中の不毛な作業から、利用者を開放することを目的にSummary Shotsは開発されたとのことだ。
これまでもスクリーンキャプチャソフトなどを使って、テレビ会議を動画として丸ごと保存することは可能だった。しかし30分の会議が1Gバイトにもなってしまうことがあり、普段利用するのは現実的ではなかったという。また、動画は上から見直さないと必要なスライドにたどり着けず一覧性が低いという問題もある。Summary Shotsは近年進化の著しいAI技術がスライドが切り替わった時だけスクリーンショットを撮るため、小容量で一覧性が高く気軽に会議内容を保存することができるとのことだ。
Summary ShotsはWindows上で動作するシンプル・軽量なアプリケーション。ZOOMやTeams、Google Meetsなどのテレビ会議起動後に「記録対象ウィンドウを選択」し、「記録開始」ボタンを押すだけで、そのテレビ会議アプリの画面と音声を記録し続ける。Full Screenモードを選択して「記録開始」ボタンを押すとPCの画面全体を記録することでもできる。記録開始後はAIが常時画面をモニタリングし、スライドが切り替わるような大きな変化があった時だけスクリーンショットを保存する。
テレビ会議システムの映像・音声を出口部分で監視するため会議の相手側には記録していることはわからない。また、記録対象となるウィンドウは、ZOOMでもTeamsでもSkypeでもYouTube Liveでも構わない。Windows上で動くすべてのテレビ会議システムに対応しているという。
保存した静止画と録音したmp3ファイルは一つのフォルダの中に格納される。これを付属の専用のプレイヤー「Summary Shots Easy Player」で再生すると、mp3の音にあわせて保存したスクリーンショットを紙芝居のように切り替え表示することで、動画のようにテレビ会議を再現する。さらに、最大4倍速音声再生することで会議を早回しで再現することもできる。