三井不動産、柏の葉スマートシティにモビリティ開発をサポートする「KOIL MOBILITY FIELD」をオープンへ

三井不動産株式会社は、公民学連携で街づくりを推進している柏の葉スマートシティ「イノベーションキャンパス地区」内の135街区において、開発途上のロボットやドローンなどのモビリティの開発をサポートする「KOIL MOBILITY FIELD」を2021年6月15日にオープンすると発表した。

2014年4月に開業した、新たな産業を生み出す企業が集まるインキュベーション施設オフィス「KOIL」、さらに2021年1月に開業したオフィス「KOIL TERRACE」に続き、「KOIL」シリーズ初の屋外施設となる「KOIL MOBILITY FIELD」の誕生により、柏の葉スマートシティの新産業創造をさらに加速させるという。
出典元:プレスリリース

■KOIL MOBILITY FIELDの特徴

・ドローンや自動運転など、ロボットの開発検証の内容に合わせた場を複数用意。
・受付窓口を簡略化したワンストップによる手続きでの利用が可能。
・都心からのアクセスが至便で、近隣に宿泊施設、商業施設があり、中長期的な開発検証に有利な立地。
また、今後さらに開発・実験をサポートする各種施設がオープン予定。

■設置の背景~リアルな環境下での開発検証の場を用意~

本施設は、自動運転やマイクロモビリティ、ドローンなど、成長が期待される日本のロボット関連産業において課題とされてきた開発中のロボットを安全に使い勝手よくテストできる「開発検証フィールド」となる。

柏の葉ではこれまで多くの実証実験やロボット開発の相談が寄せられてきたが、公道を利用する開発検証や実証実験は行政などとの手続きに時間がかかることが多く、スピード感を求めるベンチャー企業等のニーズに応えられないことがあったという。また、特にドローンの場合は、開発時に懸念される機体の暴走防止のために、全面をネットで覆った緩衝ネット付飛行場でのテスト環境が求められる。

一方、自由にロボットをテストできる検証フィールドは、首都圏エリアで少なく環境が十分とは言えない。今回、都心からのアクセスも良い柏の葉スマートシティに施設を設けることで、多くの企業や大学等の研究開発者の利用が期待されるという。また、迅速で簡易な手続きで開発検証が行なえ、使い勝手がよいテスト環境を整備することにより、本施設を起点として、「イノベーションキャンパス地区」内へのさらなるロボットやモビリティの開発に取り組む企業の集積や研究機関の誘致を進め、柏の葉の街づくりのビジョンである新産業創出をさらに加速させるとのことだ。

■KOIL MOBILITY FIELDの施設構成

出典元:プレスリリース
・「モビリティサーキット」(全長400m、幅員7m)
自動運転、走行中ワイヤレス給電、歩行支援ロボットなどのマイクロモビリティ開発
・「ドローンフィールド(緩衝ネット付飛行テスト施設)」(23m×18m×高さ9m)
水素燃料電池ドローン、有人ドローンなどの開発
・「草刈りフィールド」(1,245㎡)
ロボット草刈機の開発
・「作業室(トレーラーハウス)」(電源・空調完備)
モニターや充電環境を備えたコントロールルーム

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