みんなの銀行、クラウド上の勘定系システムと連携したデータドリブンな経営の推進を目指し「Oracle Fusion Cloud ERP」を導入

日本オラクル株式会社は、株式会社みんなの銀行が、外部環境の変化に対応していくことを目的に、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)」で次世代のデジタル会計基盤を構築し、2021年1月に会計システムを稼働開始したと発表した。

みんなの銀行は、口座開設からATM入出金、振込までをスマートフォン上で完結できるデジタル銀行として、2021年5月28日にサービス提供を開始した。今後は、個人向け金融サービスに加え、同行の金融機能やサービスを提供するBaaS (Banking as a Service) 事業も展開していく予定で、これらの業務は、クラウド上に独自開発した勘定系システムで行っている。

同行では、「Oracle Fusion Cloud ERP」が純粋なSaaSであるため、運用・保守コストを低減し、90日ごとの機能アップデートにより最新テクノロジーが提供される点に期待しているという。また、新たな金融サービスを検討する際、インターフェースなどの開発コストを抑えて導入できるため、新規サービスを迅速に提供できる。勘定系システムとの連携により、顧客の取引に関するデータが「Oracle Fusion Cloud ERP」に蓄積され、そのデータを用いた分析も可能となる。今回、総勘定元帳を会計システムに集約しており、勘定系システムに影響されず会計制度の変更に対応できるなど、外部環境の変化へ柔軟かつ迅速に対応するとのことだ。

株式会社みんなの銀行 取締役副頭取の永吉健一氏はこのようにコメントしている。
「みんなの銀行は、従来の枠組みに捉われることなくゼロから設計することで、デジタル時代の全く新しい銀行を目指し、次世代バンキング・システムをクラウド上で運用しています。そのシステムと連携する会計基盤は、常に最新テクノロジーのメリットを享受でき、外部環境の著しい変化に対応できる純粋なSaaSソリューションを必要としていました。今回、金融業界で多くの実績を有するオラクルの『Oracle Fusion Cloud ERP』を採用し、勘定系システムの負荷軽減を図るとともに、経営戦略を支えるデータドリブンな会計基盤として最大限活用していきます。」

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