SCM (Supply Chain Management) とは、原材料の調達から工場での製造、物流、店舗、など各拠点を経てエンドユーザー (消費者) の元に届くまでの一連の流れ、サプライチェーン全体を捉えて情報を共有、連携し、最適化を図る経営手法。SCMは、アメリカのコンサルティング会社Booz Allen Hamilton lnc.のK.R.オリバー氏とM.D.ウェバー氏が提唱し、2000年頃に一度ブームになったという。現在、グローバル化が進み、労働人口の変化が起きている。AI・人工知能などのテクノロジーも急速に発展し、SCMは再注目されているとのことだ。需要を把握して、欠品することなく商品を消費者に届けることは、メーカーや店舗などが売上を最大化するためには欠かせない。在庫を最小限にしながら生産から販売までのリードタイムを短縮した企業の成功事例は年々増えているという。
AI・人工知能の発展はSCMの動きを加速させた。AIは需要や売上の予測をはじめ、さまざまなシーンで活用できる。工場や倉庫では良品と不良品の検知、店舗ではAIカメラを設置して来客者を分析。最適な商品陳列や適切な人材配置をAIが提案する。今後の人口減少社会においては、これまでの経験者の肌感や勘に頼っていたやり方から脱却し、「いかにデータを活用し正確な予測を立てながら、ビジネスにしていくか」というスキルが、企業個人、どちらにとっても求められていくとのことだ。