リコー、AIでデータを分析し業務効率化や新しい価値の創造に貢献する「仕事のAI」の提供を開始

株式会社リコーは、顧客企業から許諾を得て預かった顧客固有の情報資産(文書や映像、画像、音声などの各種データ)を自然言語処理AI(人工知能)で分析し、業務の効率化や新たな価値の創造を支援する新サービス「仕事のAI」の提供を開始すると発表した。

第一段として、食品業界の大手・中堅企業向けに「RICOH 品質分析サービス Standard for 食品業」を7月中旬に発売する。コールセンターやヘルプデスクに集まる膨大な問い合わせ情報(VOC)を自然言語処理AIで分析し、重要度順に表示できるため、迅速な顧客対応や品質改善によるリスク低減などに貢献する。

「仕事のAI」は、国内販売会社のリコージャパン株式会社がニューノーマル(新常態)環境下での業務効率化や生産性向上を実現するソリューション商品群として提供する「RICOH Digital Processing Service」のラインアップとなるもの。今後はさまざまな業種業務に対応したサービスを追加するとともに、大手・中堅企業だけではなく中小企業までの幅広い顧客向けにラインアップを拡充していくことで、顧客が取り組むオフィス/現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するとのことだ。
出典元:プレスリリース

■「仕事のAI」で実現すること

・企業や組織には、事業活動を通じて得られるさまざまな情報が、文書、映像、画像、音声など多様な形式で蓄積されている。しかし、これらの情報には十分に活用されていないものも多くある。

・リコーは、長年顧客に寄り添い培ってきた信頼関係に基づき、顧客固有の情報資産を預かり、独自の自然言語処理AI技術を用いて分析することで、さまざまな事象の動向や傾向の把握、将来の予測などを効率的かつ高精度に行うことを支援する。

・これにより、これまで業務に精通した人が行ってきた「問題の発見」「課題解決策の策定」「新たな価値の創出」といった付加価値の高い業務を、デジタルの力を活用してよりスムーズに、極力人手を掛けずに、人の判断によるばらつきを抑えて行えるように支援する。

■「RICOH 品質分析サービス Standard for 食品業」について

・「RICOH 品質分析サービス Standard for 食品業」は、コールセンターやヘルプデスクで収集した膨大な問い合わせ情報をAIが自動で分析して項目ごとに分類し、重要度順に表示する。利用者は分類ごとに確認作業を行うだけで、効率的に重要度の高い案件をチェックできる。

・従来は人手やテキストマイニングツールによって分析してきた工程をAIによって自動化や省力化することで、業務効率の大幅な向上が図れるほか、抽出モレや分類ミスによる重大な事案や予兆の見落としリスクの低減、属人性の解消に貢献する。

・顧客のデータを用いた実証実験では、毎月数万件のデータをAIが文脈を認識し、意味を理解することでVOCを分類し重要度を判断するなど、熟練した人材が行う品質と同等以上の高精度を発揮している。
出典元:プレスリリース

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