Zホールディングス、AI活用のあり方を議論する「AI倫理に関する有識者会議」を開催

Zホールディングス株式会社(以下、ZHD)は、デジタル社会におけるAI技術の活用に際し、ユーザーが安心してサービスを利用するために必要な基本方針の明確化と、実効性のある自主ルールを策定することを目的として「AI倫理に関する有識者会議」を設置し、第1回となる会議を2021年6月22日に開催したと発表した。

今後は、年3回程度開催する本有識者会議にて、AI活用に関する議論を重ねて対応方針を取りまとめ、ZHDグループの「AI倫理基本方針(仮称)」として公表する予定だという。

近年、AI技術の急速な発展とそれを可能にするデータ量の増加により、国内外におけるさまざまな産業においてAI活用が進み、労働力不足の解消や社会の利便性向上、社会課題の解決が期待されている。ZHDグループにおいては、すべてのサービスにAIを実装し、ユーザーの日常生活、企業活動、そして社会自体をアップデートし、「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー」になることを目指しているという。一方でAI活用においては、AIが差別的な評価や選別が意図せずに含まれることで人権を侵害する可能性があることなど、その倫理的問題の解決などを目的とするガイドラインの整備、法規制の検討が国内外で進んでいる。

こうした社会的背景からZHDは、ユーザーがより安心してサービスを利用するために、AI活用の在り方を考え、事業者が担うべき役割やユーザーに説明すべき事項、AIの活用による不利益を生じさせないようにするためのガバナンスの在り方、不利益が生じてしまった場合の対応方針などについて、専門家からなる本有識者会議を開催することとしたとのことだ。

1. 会議体名
「AI倫理に関する有識者会議」

2. 検討事項
・社会のニーズを踏まえたAI活用のあり方と倫理的側面の検証
・法制度の観点やテクノロジー視点から、「AI倫理基本方針(仮称)」がユーザーや社会の要請に即しているかの検証

3. 委員の構成(敬称略)
委員長
大屋 雄裕(慶應義塾大学法学部 教授)

委員
江間 有沙(東京大学未来ビジョン研究センター 准教授)
河島 茂生(青山学院大学コミュニティ人間科学部 准教授)
酒井 麻千子(東京大学大学院情報学環 准教授)
慎 ジュンホ(Zホールディングス株式会社 取締役GCPO(Group Chief Product Officer))
田島 玲(Yahoo! JAPAN研究所所長)

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