技術伝承をDXする「DS-CR」、AIを活用し熟練エンジニアが隣にいるようなナレッジ共有を実現する機能を導入へ
2021/7/5
株式会社図研は、同社の「DS-CR」が、グループ会社である図研プリサイトが提供するAI搭載ナレッジマネジメント支援システム「Knowledge Explorer」と連携し、技術伝承、ナレッジ活用のやり様を変革するプラットフォームとしてバーションアップしたと発表した。
■開発背景
■サービス概要
図研は、今回「DS-CR」の最新バージョンにおいて、グループ会社である図研プリサイトが提供するAI搭載ナレッジマネジメント支援システム「Knowledge Explorer」を連携させ、「Power Search Engine」で「DS-CR」内の設計情報だけでなく、社内の共有サーバやインターネット上の情報まで拡張して検索できる環境を実現。また「Knowledge Explorer」に搭載された学習済AI(人工知能)が、「DS-CR」内の設計資料を解析することにより、社内外から類似資料などの関連ドキュメントを導出することも可能になったという。
これにより、例えば設計変更や不具合発生時に、「DS-CR」で設計変更情報を起案すると、AIが内容を解析して関連する設計仕様書や過去の不具合事例などを提示するので、設計者が気づいていなかった検討事項の発見や影響範囲の早期特定にもつながる。さらに、仕様書などの文書作成時にAIが参照を推奨する情報をプッシュ通知(検索行為を経ずシステムが情報を提示)するため、経験の浅いエンジニアにありがちな「そもそも何を探したらいいかわからない」「誰に聞いたら良いのかわからない」「どこに必要な情報があるのかわからない」といった自力では探し出せない状況でも、最適なナレッジの発掘・共有を促す。よって、自ら知見を広げ、「腕利き」のエンジニアに必要なノウハウを取得することが可能になるとのことだ。