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企業の業務を見える化・必要なIT人材を明確化し人材育成支援を行うiCD活用システム「AJS-iCD」が提供開始

TISインテックグループのAJS株式会社は、企業の業務を見える化し、必要なIT人材を明確化することで人材育成支援を行うiCD活用システム「AJS-iCD」の提供を開始すると発表した。
「iCD」とは、独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)が公開しているiコンピテンシディクショナリ(以下、iCD)のこと。企業がIT系人材を育成するためのポイントが記載されており、自社の現状(As-Is)の把握と成長(To-Be)に必要なタスク(業務)を整理した「タスクディクショナリ」と、その業務を遂行する際に必要なスキル(能力)を整理した「スキルディクショナリ」の2つから成り立っている。社員個々の能力や組織としてのレベルを把握するために情報を収集し、その結果をもとに人材育成のための施策を推進するIT系のあらゆる企業が活用できる汎用性とユーザビリティを兼ね備えた仕組みだという。iCDを活用し、顧客が自社の業務に必要な能力とそのレベルを「タスクディクショナリ」と「スキルディクショナリ」に設定することで、人材育成目標の設定にもつながる。また、能力やレベルを定期的に把握することにつながり、社内においても目標が浸透しやすくなるとのことだ。

「AJS-iCD」は、一般社団法人iCD協会認定パートナーであるAJSが提供するiCDの活用をサポートするiCD専用のシステムで、他のシステムを一緒に導入することなく単独でiCDを利用できる。AJSが実際に自社の人材育成に活用して得た活動実績とそこから得た集計ノウハウを機能として追加し、操作性を向上。それにより社員個々のタスク・スキルセットを管理することが容易になり、企業は昨今の激しい環境変化においても、IT人材の育成をより効率的に様々な角度から分析することができる。「AJS-iCD」は企業でのiCDの導入・運用をサポートしITエンジニアのスキルアップを支援するとのことだ。

<iCD活用イメージ>
出典元:プレスリリース

■AJS-iCDの特長

・役割・タスクの設定が容易
「タスクディクショナリ」、「スキルディクショナリ」に自社の業務に必要な能力とそのレベルを設定する際、iCD協会がiCD啓発のために開催しているワークショップで作成する役割・タスクの設定情報を本システムにそのまま適用することが可能だ。AJS-iCDの設定ファイルは、ワークショップの中で、iCD協会からアドバイスを受け、熟考し作成した役割・タスクの設定情報(Excelファイル)と同じ登録様式のExcelファイルであり、そのまま利用することができるため、初期設定負荷が少なく、スムーズに導入できる。

・データ集計・分析が可能
IPAが旧来システムで提供していた、ヒートマップなどIPA標準レポート機能に加え、等級・役職・所属などの項目の設定が可能だ。ユーザー項目と社員が回答した内容を組み合わせて、等級・所属ごとのスキルレベルの確認など様々な角度からの分析を人材育成に活用することができる。IPAが旧来提供していたシステムでは個人情報が入力できなかったため、社員が回答したデータを、出力後に個人情報と手動で突き合わす必要があったが、「AJS-iCD」では、個人情報をユーザー項目としてシステムにマスタ登録することができるため、手間をかけることなく見たい情報の一覧を作成閲覧することが可能だ。また、毎年収集した社員個々の回答を経年で確認することができ、社員の成長への意識改革が広がる。

<AJS-iCD機能一覧>
出典元:プレスリリース

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