富士通とNTTドコモ、産業分野でのDX実現に向け5Gの相互接続可能なハイブリッドネットワークを構築

富士通株式会社は、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進やイノベーション推進を目的としたソリューションの実現に向けて、ローカル5Gとパブリック5Gの相互接続可能なネットワーク(以下、ハイブリッドネットワーク)の構築および有効性の検証などを進めることで合意したと発表した。

本取り組みでは、同社の「FUJITSU コラボレーションラボ」とドコモの「ドコモ5G オープンラボ」をシームレスに相互接続できるハイブリッドネットワークを実現する。同社はドコモと共同で、ハイブリッドネットワークを活用してDXソリューションの開発およびその提供を行い、顧客の製造現場をはじめとする産業分野でのデジタル化、スマート化に貢献するとのことだ。

■背景

産業分野において、エネルギー問題や環境問題への対処、労働力のリソース不足、多彩なニーズに対応するサプライチェーンの複雑化など、事業をとりまく外部環境は大きく変化している。特に製造業においては、外部環境の変化に強いレジリエントな製造現場に変革していくため、品質を維持しながらデジタル化を通じた業務の効率化や自動化、遠隔操作の活用が求められており、このような現場革新を実現するネットワークとしてローカル5Gの実用化が進んでいる。

ローカル5Gは、顧客自身が自社の建物や敷地内において、柔軟に5Gネットワークを構築・運用できるといった特長がある。一方で、移動体通信事業者によって全国的に提供される通信サービスであるパブリック5Gは、広域をカバーできる特長があるため、工場の多拠点化対応や、広域に展開される物流や販売など、製造業サプライチェーンの幅広い分野への適用が期待されている。

■本取り組みの概要

本取り組みでは、同社はドコモと共同で、同社の検証施設「FUJITSU コラボレーションラボ」にドコモのパブリック向け5G基地局を設置して、同社が提供するローカル5Gとドコモが提供するパブリック5Gの相互接続が可能なハイブリッドネットワークを構築し、製造業向けにサプライチェーンを包括的にカバーできるソリューションの検証環境を整備する。また、同社のローカル5Gをはじめとする技術や知見と同社の顧客企業の先進技術を活用してソリューションを共創するプログラム「ローカル5Gパートナーシッププログラム」にドコモが加入し、同社の製造業としての知見とローカル5Gの技術、ドコモの広域ネットワーク運用の知見とパブリック5Gの技術を生かし、ハイブリッドネットワークを活用した新たな製造業向けDXソリューションの開発および提供を共同で行う。同社、顧客の製造現場へのDXソリューション適用を支援し、製造現場のデジタル化、スマート化に貢献する。

さらに、ドコモが提供する「ドコモ 5G DX スクエア」の取り組みにおけるパートナー運営拠点として、「FUJITSU コラボレーションラボ」が参画。これにより、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」加入企業・団体や「ドコモ 5G DX スクエア」を利用する企業・団体が、「FUJITSU コラボレーションラボ」において、5Gの技術を生かしたソリューションの開発や実証を行うことができるという。また、同社の「ローカル5Gパートナーシッププログラム」とドコモの「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」が提供する企業向けのプログラムも相互に連携することで、各プログラムの参加者は、同社とドコモが開発する製造業向けDXソリューションの実証や有効性検証を行うことも可能になるとのことだ。
出典元:プレスリリース

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