凸版印刷とナッジ、チャレンジャーバンク事業での協業を本格的に開始
2021/9/2
凸版印刷株式会社は、日本におけるチャレンジャーバンクを目指すナッジ株式会社と資本業務提携契約を締結し、チャレンジャーバンク事業での協業を本格的に開始すると発表した。
次世代型クレジットカード『Nudge』は、アプリからの申込みやシンプルな審査、使い過ぎの防止など従来のクレジットカードの使いやすさを進化させるとともに、利用者とスポーツチームやアーティストなどのコンテンツホルダーをつなぎ、双方に新たな金融体験を提供するサービス(『Nudge』内の機能「クラブ」)を有している。
凸版印刷は、これまで培ってきたICカード発行・BPOサービスなどのセキュア関連と、『Nudge』の機能の一つである「クラブ機能」においてコンテンツ管理分野で『Nudge』事業のサポートを行う。
本提携により、カードの発行支援だけでなく、提携先の獲得など様々な支援を通しナッジのチャレンジャーバンク構想を共に推進する。ナッジとの事業共創を通じ、チャレンジャーバンク市場への積極的な参入を目指すとのことだ。
■提携の背景
2020年2月に設立されたナッジは、「ひとりひとりのアクションで未来の金融体験を創る」をミッションとし、次世代型クレジットカードサービス「Nudge」を皮切りに、チャレンジャーバンクの実現を目指している。一方、凸版印刷は、証券印刷で培った高度なデジタル・セキュア技術を持ち、現在では多様な領域での業務改善・遂行ノウハウを基にBPOサービスも推進している。また、セキュア事業のみならず、出版業界をはじめとしたさまざまなコンテンツホルダーとのネットワークを有している。
両社のもつ技術・ノウハウの連携により、チャレンジャーバンクという新たなビジネスの推進をサポートし、未来の金融体験を創造するとのことだ。
■提携内容について
申込やカード発行手続き・各種問い合わせを、スマホアプリ(対応端末:iOS、Android)で完結できる次世代型クレジットカード『Nudge』は、アプリでのリアルタイム管理や「クラブ」機能をはじめ、様々なサービスを有している。また、AI等を用いた独自の審査手法を用いることで、学生・アルバイトや非正規雇用社員、兼業や副業、フリーランスやクラウドワーカーといった多様な働き方にも対応した柔軟なクレジットカード発行を行う。凸版印刷は本カードの発行支援とともに、発行の際のBPO事業(バックオフィス支援)も行う。
『Nudge』と提携する企業や団体が開設する「クラブ」機能は、カードを使用することで好きなスポーツチームやアーティスト、クリエイターへの応援が可能となる。ファンエコノミーとembedded finance(組み込み金融)を組み合わせることで、利用者とスポーツチームやアーティストなど提携コンテンツホルダー双方に新たな金融体験を提供することを目指している。凸版印刷は、既存のコンテンツマーケティング事業でクライアントとの連携・協業により、クラブ提携先の拡大や応援施策の拡大などサービスの充実をサポートする。