■アンケート実施の背景
シャノンでは、2020年10月にウェビナーに対するイメージと参加状況について、アンケートを実施した。その後2021年になり「ウェビナーがより普及したいま、1年前と参加状況に変化はあるのか」「ほかのチャネルでの情報提供はどのくらい求められているのか」を調査したいと考え、9月に再度アンケートを実施し、2つのアンケート結果を比較した。
■アンケート実施概要
■「2020年と比較して、2021年はウェビナーの視聴頻度が増えた」と回答した人は7割以上
2021年のアンケートでウェビナーを視聴する頻度について尋ねたところ、「2020年と比較して2021年は増えた」と回答した人が7割を占めた。このことから、ウェビナーは情報収集のチャネルとして引き続き活用されていることがわかった。
■2020年は3割だったウェビナーへの自発的な参加者が、2021年には5割以上に増加
ウェビナーに参加した経緯については「会社からのすすめで参加」と回答した人が2020年は61.8%、2021年には49.3%と減少しており、「自発的に参加」と回答した人は2020年が37.2%、2021年は50.7%と半数以上に増加している。会社のなかで正式に製品やサービスの選定を依頼されたタイミングではなく、その前の段階での自発的な情報収集で参加していると考えられるという。
■2021年は同僚や上司との参加が減少し、会社に連絡してひとりで参加する人が増加
ウェビナーの参加人数について、2020年はあわせて3割弱だった「同僚と参加」「上司と参加」が2021年はあわせて2割ほどに減少。それに反して、「会社に連絡してひとりで参加」は、2020年には37.2%、2021年は43.1%と増加している。ウェビナーが目新しいイベントではなく、日常的に利用する情報収集チャネルとして定着したため、上司や同僚と様子見で参加する人が減り、ひとりで参加する人が増えたと考えられるという。
■「コロナが落ち着いたら、ウェビナーよりもセミナーを希望する」という回答が3割
今後コロナの感染者数が落ち着いた場合、ウェビナーとセミナーのどちらに参加したいかという設問では、セミナーが32.5%、ウェビナーが23.0%とセミナーが10%近く優勢だった。デジタルのチャネルであるウェビナーが普及した一方で、アナログのチャネルであるセミナーへの回帰傾向が表れているという。
■2020年と比較して、2021年は顧客が望む情報収集チャネルの多様化が顕著に
今後製品やサービスの購入に利用したい情報収集チャネルについて、2020年と比較して2021年に増加したものは以下の通り。
アナログのチャネル
・企業の営業担当者(2020年比 +6.2%)
・展示会(2020年比 +6.1%)
・セミナー(2020年比 +5.8%)
・新聞(2020年比 +1.0%)
デジタルのチャネル
・企業のWebサイト(2020年比 +6.5%)
・各種Webメディア(2020年比 +2.3%)
・メディアが配信するメールマガジン(2020年比 +1.2%)
・企業のホワイトペーパー(2020年比 +0.4%)
・企業が配信するメールマガジン(2020年比 +0.1%)
アナログのチャネルを望む割合が増えた一方で、デジタルのチャネルについても利用を望む割合が増加しており、顧客の望む情報収集チャネルが多様化していることがわかったとのことだ。