
日経イノベーション・ラボ、バーチャルヒューマンを使った動画作成を簡単に
2021/10/4
日本経済新聞社の研究開発組織である日経イノベーション・ラボはデータグリッドと共同で、AIが生成した人物(バーチャルヒューマン)を用いて動画を制作するシステムを開発した。
従来のCGから人物を制作する手法では、専門家が時間をかけてCG制作を行う必要があったが、本システムの活用により大きなコスト削減が見込まれる。これまで人物を撮影し3Dモデリングや音声を収録して動画を作成する場合、最低でも数日から10日程度、高い品質を求める場合は数ヵ月の時間が必要だった。本システムを利用することにより、1日で動画を制作することが可能となる。
また本システムでは写真や動画を用意することで実在する人物をもとにして自由な動画を作ることもできる。実在する人物の顔のみをバーチャルヒューマンに置き換えることも可能。将来は自分の動画をアップロードし、自分のデジタルアバターを生成することもできるようになる予定とのことだ。
このシステムは日本経済新聞社グループ内で利用を開始。本システムを用いて制作した動画は日本経済新聞 電子版で公開された。10月4日の日本経済新聞夕刊紙面のコラム「ニッキィの大疑問」に、動画につながるQRコードを掲載しているとのこと。