JINS、自分を見るアイウエアとして開発された「JINS MEME」を販売へ

株式会社ジンズ(以下、JINS)は、独自に開発した3点式眼電位センサーと6軸モーションセンサー(3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー)を搭載し、自分を見るアイウエアとして開発した「JINS MEME(ジンズ ミーム)」を、2021年10月14日よりJINS一部店舗(100店舗)およびJINSオンラインショップ、Amazonにて販売すると発表した。

JINS MEMEは2015年11月に誕生した。その特徴は、まばたきや視線移動を計測するJINSが独自に開発した3点式眼電位センサーでココロの状態を捉え、カラダの動きを計測する6軸モーションセンサーでカラダの状態を捉えてアプリで可視化できる点だという。発売前から大きな反響があり、2019年には完売。そして今回、研究開発に5年以上を費やした次世代機が、登場するとのことだ。近年、5G等のインターネット環境やSNSの発達・普及によりいつでも誰とでもつながり、どこでも働くことが可能になる一方で、オンとオフの境界が曖昧になり、個々が自分自身をマネジメントする“自己規律”が必要になる時代を迎えている。JINSは今年4月に、“デスクワークを行う人のうち、ここ1年で働き方が変化した人”を対象にしたアンケート調査を実施。「テレワークによって少なくとも心または身体の不調を感じる人は約半数」や「現在の働き方に変わって以前よりもセルフマネジメントを意識するようになった人は半数以上」という結果が出たという。JINSは、働き方改革が叫ばれ始めた2015年当初より、今後一層個人のセルフマネジメントが求められる時代になることを予期し、次世代機のあるべき提供価値を模索。そしてコロナ禍で、働き方や生活様式の変化がより加速したこの新時代に、“ココロとカラダのセルフケアメガネ”として、フレームデザインも、専用アプリの機能も、サービス利用方法も進化した次世代機を発売するとのことだ。

フレームは、かつてノーズパッド周りとテンプルエンドに分散し格納されていた2つのセンサーとバッテリーを小型化し、すべてをノーズパッド周りに“JINS MEME CORE(コア)”として集約。これにより、軽量化、かけ心地の向上、通常のメガネと遜色ないデザイン性を実現したとのことだ。また、専用アプリはBluetoothで接続したCOREパーツから得た情報によって独自のアルゴリズムで、姿勢等の計測により「BODY(カラダ)」を、没入度・安定度・バイタリティから「MIND(ココロ)」を、2種のセンサーを活用し「BRAIN(集中)」の状態を可視化する。さらに、それぞれをより良い状態に整えるためのオリジナルコンテンツも多数搭載。現代人の日常課題を、毎日かけるメガネで気軽に解決できる設計となっているという。また、専用アプリの継続利用価値を考慮し、フレーム価格を極力抑え、JINS初となるサブスクリプションサービスとしてアプリ課金型で提供する。

■商品特徴

かつてノーズパッド周りとテンプルエンドに分散し格納されていた2つのセンサーとバッテリーがノーズパッド周りの「JINS MEME CORE(コア)」に集約。センサーが取得したさまざまな情報をBluetoothで連携した専用アプリで解析し、カラダとココロの状態を可視化する。
出典元:プレスリリース
・3点式眼電位センサー
一般に、人間の眼球は、角膜側に正(+)の電位を帯びている。この正の電位を持つ眼球の角膜側が、視線や瞬きの際に動くことで、周辺の皮膚の電位に変化が生じる。これをJINS MEMEのCOREに搭載された3点式眼電位センサーが計測し、まばたきと視線移動をキャッチすることで、まばたきの強さと速度、まばたきの間隔、視線移動の速さから脳の状態を分析。その状態を捉えることで、専用アプリでは「MIND(ココロ)」と「BRAIN(集中)」を可視化する。

・6軸モーションセンサー(3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー)
頭部は、体のバランスを司る体軸線上に位置する。x軸、y軸、z軸の3軸方向の加速度を計る加速度センサーと、角速度(回転する速度)を計測するジャイロセンサーが組み合わさった6軸センサーが、体軸変化を正確に捕捉する。移動と回転の速度から歩いているかどうか、歩いている時の速さ・強さと偏り、体の傾きなど、カラダのあらゆる動きを測定することで、専用アプリでは「BODY(カラダ)」と「BRAIN(集中)」を可視化する。

・JINS MEME App
専用のアプリ「JINS MEME App」はBODY(カラダ)、MIND(ココロ)、BRAIN(集中)の状態を可視化。ココロとカラダを整えるメンテナンスプログラムや、集中に入るための「集中測定」などの多彩なコンテンツで、より良い状態へ導くソリューションを提供する。

<BODY(カラダ)>
出典元:プレスリリース
・カラダを知る
現在の姿勢の状態、前後や左右の傾きの角度をリアルタイムで表示。他にも姿勢や歩行の状態やスコアを集計。
【姿勢】
現在の姿勢の良し悪しを4段階でリアルタイム評価
Total Good Time(良い姿勢の時間の割合)
時間帯別の姿勢スコア
【歩行】
運動量(座り時間、立ち/歩き時間、歩行数)
歩行時の姿勢の良し悪し
出典元:プレスリリース
・カラダを整える
カラダを整えるストレッチやヨガのオリジナルコンテンツ(動画)を用意。時間帯や測定結果に応じてオススメのコンテンツの提案も行う。30種類以上のコンテンツから目的や悩みに応じてセレクトが可能。所要時間は20秒~3分なので仕事の合間や朝の限られた時間など、気軽に取り組めるようになっている。

<MIND(ココロ)>
出典元:プレスリリース
・ココロを知る
独自のアルゴリズムで、ココロの状態をグラフィックで表示。大きさ、形状、リズムでココロを可視化する。また、まばたきや眼球の動きから没入度、安定度、バイタリティもスコア化。
【没入度】
現状の作業にどれだけ熱中しているかを判定
【安定度】
気持ちの乱れ、平静を保っているかを判定
【バイタリティ】
やる気の高さや気持ちの持続力を判定
出典元:プレスリリース
・ココロを整える
乱れたココロを整えるリラックスのための瞑想によるコンテンツを用意。画面に映し出す映像や音声から、乱れたココロを安定させ、作業効率の高い状態へ導く。取り組んだ結果は3段階で評価され、成果が一目でわかるようになっている。朝の起床、就寝前、気分を落ち着ける時、自分の状態に合わせた1分~3分の短時間でできる幅広いメニューを提供。

<BRAIN(集中)>
出典元:プレスリリース
・集中力を知る
集中を時間帯別の集中度と、トータルの集中時間で計測。0~100ポイントのスコアで表示する。
【時間別集中度】
時間帯別に、ZONE(深い集中)、軽集中、集中外、の3段階で判定
【集中時間】
ZONE(深い集中)、軽集中、集中外、の3段階の集計結果を表示
出典元:プレスリリース
・集中力をブースト
集中力の求められる作業時に役立つ「FOCUS」の機能を用意。「経費精算を終わらせる」のようなタスクを1つ決め、時間と場所を入力し、用意された集中力をアップするBGMを選び、スタート。結果画面にはZONE(深い集中)、軽集中、集中外、の3段階で時間帯別の結果が表示される。時間を決めて集中することで、自らのルーティンを定着させ、仕事の効率化に役立てられる機能だ。

<その他の機能>
これら以外にも、お気に入りのメンテナンスコンテンツを“マイルーティン”や“お気に入り”に登録できる「ルーティン」作成機能を搭載。事前に設定したタイミングで通知することが可能だ。また、各計測結果をデータとして蓄積する「レポート」機能で前週・前月と比較するなど、自身の成長や成果を把握することが可能。他にもランニング時の体の歪みを測定できる「RUN」、運転中の眠気を測定してアラートを出す「DRIVE」、JINS MEMEで測定した全情報を一覧で見られる「LIFELOG」機能がある。

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