京セラ、音声をリアルタイムに認識しアクリル板に表示する「わかりやすい字幕表示システム」を開発
2021/10/13
京セラ株式会社は、音声をリアルタイムに認識し、アクリル板などに透明スクリーンを貼付して字幕として表示することで、マスクの着用やアクリル板を挟んでの会話の聞き取りづらさを解消する「わかりやすい字幕表示システム」を開発したと発表した。本システムは、2021年10月19日から開催される「CEATEC 2021 ONLINE」の京セラブースに参考出展する。また、IoTなどを活用したオープンイノベーションを推進する「I・TOP横浜」の取り組みの一環として、今後、横浜市中区役所にて実証実験も予定している。
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■開発の背景
京セラでは、これらの課題を解決すべく、話した内容をリアルタイムに認識し、透明なアクリル板などに字幕として表示することができる「わかりやすい字幕表示システム」を開発。本システムの活用で、聴覚障がい者や高齢者は相手の表情を見ながら安心して会話することができ、一方、対応者もスムーズに情報を伝えることができるので、接客時間の短縮が期待できる。また、スマートフォン、プロジェクタで構成されており、既存のアクリル板やビニールシートを活用できるので、導入も簡単とのことだ。
■京セラ製「わかりやすい字幕表示システム」の特長
相手の声を文字として見ながら会話ができるので、安心してコミュニケーションをとることができる。
2.導入が簡単
透明なアクリル板やビニールシートなど、既存のものを活用できるので、簡単に導入ができる。
3.わかりやすい表示方法
事前に登録した単語を自動で強調表示することや、会話に合わせて図解も自動表示することで、よりわかりやすく伝えられるよう工夫されている。
文字を左右反転させた反転文字が同時にアクリル板に表示されるので、伝える側で音声が正しく変換されているか確認することができる。反転文字は、相手側には見えない工夫をしているので、読み取りの邪魔をしない。