AIを活用し画像データを自動で点字に翻訳する点訳エンジン「:::doc」が無料体験サービスの提供を開始

TAKAO AI株式会社は、画像データから自動で点字に翻訳する点訳エンジン「:::doc(てんどっく)」の開発、実用化に成功し、2021年10月20日よりデモサイト上での無料体験サービスの提供を開始したと発表した。

出典元:プレスリリース

■自動点訳エンジン「:::doc」の特長

同社の自動点訳エンジンは入力された画像データを独自開発のAIモデルによって解析し、全自動で点字に翻訳するソフトウェアだ。スマートフォンやパソコンのブラウザ上に撮影した写真をアップロードするだけで数秒後には点訳結果が画面に表示される。ディープラーニング等の手法を用いることで画像の認識精度の向上、処理時間の高速化、さらに読み取った文字・写真やレイアウト情報から要約文章の生成や一部の代表的な情報を重点的に点訳するなど視覚に訴える情報のコンテキストを反映した自動点訳を実現しているという。これにより、身近に受け取る以下のような印刷物も視覚障害者は他人を介すことなくタイムリーに情報へアクセスできるようになるとのことだ。
・学校からの手紙
・地域イベントのお知らせ
・周辺スーパーチラシの特売情報 など
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース

■従来の点字翻訳の課題

従来の点字翻訳は点字技能を有する晴眼者(目の見える人)が1文字ずつ点字に置き換える作業が基本であり、点字に対する深い知識を持った専門の人が長い時間をかけて行う必要があったという。この点訳者の数は決して多くはなく、そのため、世の中の書類のほとんどは点訳がなされておらず、視覚障害者は日常で手にするあらゆる墨字(非点字)情報をリアルタイムに取得することは困難だった。また、文書の中には図表が含まれていることも多く、二次元にレイアウトされた情報を点字で伝えることは非常に困難だったとのことだ。

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